溶接テーマパークの人のブログ

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製造業用語「R(アール)がついている」とは

   


この記事の所要時間: 130

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アールがつく月は牡蠣の旬だそうですが、製造業ではその「アール」の意味が違います。

「アールのついた手すり」とか言っても、製造業に関わりのない方には意味が通じないときが多いので、こちらで説明しておきたいと思います。

 

R(アール)とは

アールとは、小学5年生で習った「π r2(パイアール二乗)」を思い出してもらうと早いかと思います。

この円の面積の公式の中の「r(アール)」は半径の意味でしたよね。

半径「radius」の頭文字です。

道路などで150Rと書いてあると、半径150mのカーブなんだな、とわかるように、ゆるやかにカーブがついているイメージです。

 

製造業でのアールの使い方

製造業では、直線の材料に少しカーブがかかっている状態のことを「(この材料はまっ直線でなくて)アールがついている」といいます。

こんなのもアールがついている材料です。

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また、もっと結構急激にグイン!とカーブがかかっていることを「アールがキツイ」とかいいます。

一般的に「直線じゃない」という意味で使いますが、他にも曲面や曲線のこともやはり「アールがついている」といいます。

じゃあ「曲がっている」って言えばいいんではないの?

そうですね。でも例えば、電話などで「曲がってる手すり」と聞くと、90度に曲がっているのかな?と勘違いしそうです。

90度に角がツンツンに曲がっていることは「アール」が付いているとは言わないからです。

 

普段何気ない会話の中で「この棒、直線かと思ったけど、若干アールついてるよ」とさらりと言えるとカッコイイですね。

 

 


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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

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