製造業用語「R(アール)がついている」とは
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アールがつく月は牡蠣の旬だそうですが、製造業ではその「アール」の意味が違います。
「アールのついた手すり」とか言っても、製造業に関わりのない方には意味が通じないときが多いので、こちらで説明しておきたいと思います。
R(アール)とは
アールとは、小学5年生で習った「π r2(パイアール二乗)」を思い出してもらうと早いかと思います。
この円の面積の公式の中の「r(アール)」は半径の意味でしたよね。
半径「radius」の頭文字です。
道路などで150Rと書いてあると、半径150mのカーブなんだな、とわかるように、ゆるやかにカーブがついているイメージです。
製造業でのアールの使い方
製造業では、直線の材料に少しカーブがかかっている状態のことを「(この材料はまっ直線でなくて)アールがついている」といいます。
こんなのもアールがついている材料です。
また、もっと結構急激にグイン!とカーブがかかっていることを「アールがキツイ」とかいいます。
一般的に「直線じゃない」という意味で使いますが、他にも曲面や曲線のこともやはり「アールがついている」といいます。
じゃあ「曲がっている」って言えばいいんではないの?
そうですね。でも例えば、電話などで「曲がってる手すり」と聞くと、90度に曲がっているのかな?と勘違いしそうです。
90度に角がツンツンに曲がっていることは「アール」が付いているとは言わないからです。
普段何気ない会話の中で「この棒、直線かと思ったけど、若干アールついてるよ」とさらりと言えるとカッコイイですね。
Teruyuki Kobayashi
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