溶接経験者に発症する奇病「世の中の溶接ビードをチェックしてしまう症候群」
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世界にはまだまだ解明されていない病気が無数にあり、またこれから先もウィルスの突然変異などによって未知の病気の可能性は広がっていきます。
そんな、まだまだ世間には知られていない、溶接経験者にだけに起こる奇病、それが「世の中の溶接ビードをチェックしてしまう症候群」です。
その病気は、特に県外に旅行に行った時などに目立ちます。
いろんな溶接の痕に目が行きます
例えば下の写真。
「見たことのない珍しい扉が鉄で作られているな・・・」普通の人ですとそこまでの印象ですが。
「どんな風に溶接されているのかな?やっぱり全部溶接されてるわけじゃないんですね」と誰に言うでもなくひとり納得している人を見かけたら、紛れも無く溶接経験者です。
どうぞ、あたたかい心で見守っていてください。
ちなみに、「溶接のビード」とは、鉄と鉄を溶接してくっつけたときにできる波々とした形の膨らみのことです。
溶接経験者は、この「ビード」の見た目を気にしてしまいます。
溶接した時の状況まで目に浮かびます
そしてこちらは、県外の催事場です。駐車場から本館へ向かう何気ないアーケードでもこの症状は容赦しません。
この、柱と梁が接している部分には確実に注目してしまいます。
「なんでこの部分は下向き溶接しないで立て向き溶接の上進法なんだろう。現場溶接なのかな?」とぶつぶつ声に出している人を見かけたら、溶接経験者です。
直ちに無視して通り過ぎましょう。
周りの視線が気になりません
もちろん新幹線に乗っていても油断はできません。
とくに密室状態なので注意が必要です。
これは新幹線の座席の下のフレームです。
普段の生活をしていると絶対カメラを構えない構図で写真を撮っている人がいたら、確実に溶接経験者です。
見かけたらそっと視線を外して、自分自身の呼吸に集中してください。
そんな経験がある、という人は・・・
そういえば、わたしもそんな傾向にあるかも、という方には、こちらのFacebookグループをオススメします。
この研究会の目的は、趣味・仕事にかかわらず、溶接をはじめとする金属加工が好きな全ての人々の自慢・疑問の解決・知識の共有をすることです!
溶接に関わるこの業界は、とかく自社の技術を隠したがる傾向にあります。
しかし、プロ・素人関係なくこのニュースフィードで溶接技術を公開して交流していくことで、溶接好きのネットワークが広がることを願います。
Teruyuki Kobayashi
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