法律では付けなくてもいい?垂直はしご(タラップ)には背カゴが必要か?
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結論から言うと、「あったほうがいい」ということになります。
背カゴとは
普段「へ」の字になっている脚立を垂直にのばした状態、それが垂直ハシゴ(タラップ)の形になりますが、その垂直ハシゴだけで高いところに登るには怖さがあります。
そのときにこのような背カゴがあると、ある程度安心感をもって登ることができます。
このように、タラップ(ハシゴ本体)よりも手間がかかるので、タラップを作るだけよりも、倍以上のコストはかかってしまいます。
安全を取るか、コストを取るか、悩ましいところです。
法律上は決められていない
労働安全衛生規則には、「高さが2m以上の箇所で作業を行う場合で墜落の危険がある場合は、作業床を設ける。また。作業床の端、開口部など墜落の危険がある箇所には囲い、手すり、覆いなどを設ける。」とあります。
しかし、その2メートル以上に登るためのハシゴに安全のための背カゴをつけなければならないという決まりはありません。
ただ、大きな工場を持つ会社の中や、どこかの管理団体などで独自に「2メートル以上のタラップには1.5m以上の背カゴを取り付けなければならない」といった規則を作っているところもあります。
というわけで、法律上は決められていないようですが「背カゴはあったほうがいい」ということになります。
お金を出す人(経営者)と、作業をする人(従業員)が別の場合、「決められてないならそんなのなくてもいいじゃないか」となりそうですが、実際に2メートル以上の背カゴなしのタラップにのぼってみると、意外に怖いことがわかりますよ!
Teruyuki Kobayashi
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