錆びた鉄は溶接できません。が、この裏ワザで補修できる!
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溶接は、金属と金属に熱を加えて溶かしあわせてくっつける方法なので、錆びた鉄を溶接することはできません。
錆びると、熱を加えても溶けずにパン!とはじけてしまいますし、そもそも電気も通じません。
なので、錆びる前に塗装をしなおしたりして補修することが大切です。
しかし、このような方法で補修する方法もあります。
屋外にある大きなダクト(風導管)が、数十年も経って錆び、下側に大きなあなが空いていました。
いくら鉄は錆びるとはいえ、こんなに腐食するには20~30年以上はなにもしていないのでしょう。
ここまで放置することはあまりないと思いますし、ここまでくると全部取り替えることをおすすめするのですが、今回は予算の都合上、補修でとどめておくことになりました。
上記のように新しい骨となる鉄の棒を溶接できる箇所で固定します。
そこから4方にも同じように「へ」の形をした鉄の棒を継ぎ足します。
その鉄の骨を利用して、新しい鉄板を溶接して、塗装して完了です。一時的な補修ですね。
それでもまだダクトの横の部分も穴が空いてますし、この修理方法と同じように横も上もこのように補修すると、新しいものを作り替えるのと同じような予算がかかってしまいます。
いくら鉄は錆びるものとはいえ、ここまで錆びるには数十年かかるので、そこまで過敏になることはありません。
木造の家でも10年ごとにメンテナンスをするように、鉄の設備も同じような周期で塗装し直すなどのメンテナンスは必要です。
Teruyuki Kobayashi
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