作業員10名規模からの工場経営者さまにおくる、工場をリフォームすることによる3つのメリット
福井県で作業員10~100名規模の製造工場リフォーム(改修改装)専門工事をしています、株式会社長田(おさだ)工業所の小林です。
弊社は福井県坂井市にある工業団地の製造工場や貯蔵設備、産廃施設などの設備改修(リフォーム)のお手伝いをしてきて、去年で25周年を迎えることとなりました。
なかには社員数500名以上の大企業さまの製造工場もあり、そのような世界基準の工場をリフォームをしていく上で、かなり厳しい安全基準を提示された工事にも携わってきました。
そのような25年の経験を生かし、まだそこまでの安全意識やリスク管理に興味を持たれていない作業員10~100名までの中小規模の工場を運営されている経営者さまや工場長さまにも様々なアドバイスをさせていただいております。
今回は、製造工場における、改修工事(リフォーム)をすることによって起こるメリットをご紹介します。
メリット①作業員のみなさんの死亡事故の確率が減る
1件の重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリハットが存在するという「ハインリッヒの法則」という経験則があります。
何気ないヒューマンミステイクの積み重ね、赤チン災害の積み重ねの末には死亡事故などの重大事故が待っています。
作業経路の途中につまずきの恐れのある配管があったり、手すりの高さが低かったり、そもそも手すりがサビてボロボロだったり。。。
長年そこで作業していると、慣れてしまっていて当たり前になっているところが実は重大事故への入り口になっているのかもしれません。
根本的にスロープを設置したり、手すりを置き換えたり、といった工場改修専門工事をすることで、ヒヤリハットを1件でもなくすことが工場運営のリスク管理の考え方のひとつです。
メリット②作業員のみなさんの作業効率があがる
ヒヤリハットが減るということは、作業員のみなさんの、改修前に必要としていた「安全への注意」を本来の作業に集中させることができます。
単純作業の効率を高めるための物理的な基本の考え方は、下記の2つです。
・水平移動距離を少なくする
・上下昇降時間を少なくする
東京オリンピックではありませんが、基本はコンパクトに!です。
いつも通る作業導線(経路)は、本当に最短距離でしょうか?
例えば「こちらの階段から降りて、向こうにまわっていく」よりも、思い切って別の場所に階段を付け替えて、近道を作ったほうがいい場合がけっこうあります。
「鉄の階段を付け替えると、手すりも新たに設置しないといけないし、コストがかかりそう。。。」
お心当たりのある経営者さまのご相談、お見積は無料です。一度お問い合わせください。
メリット③作業員のみなさんの士気があがる
こわごわやっていた作業も少しづつなくなり、自分のやった作業の効率が上がって上司にも褒められ、と、作業員のみなさんは仕事が楽しくなってきます。
少しむずかしい話になりますが、心理学者マズローの5段階欲求のなかで、安全対策を施すことで安全欲求が満たされ、その上の帰属欲求のそのまた上、承認欲求が満たされる機会が増えることでモチベーションが高まっていくという理論があるからです。
安全に、そしてみんなに褒められながら仕事ができる環境が製造工場に整っていたら、会社の売上や利益に貢献しないはずはありません。
いままで当たり前のように作業されていて見えなくなっているところもあるかと思います。
もっと目を凝らしてみると、死亡事故に繋がる扉が見つかったり、利益を生む卵が見つかったりするかもしれません。
Teruyuki Kobayashi
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