なんのために働いているのか「3人のレンガ職人の話」
様々な勉強会がある中で、わたしが去年から参加しているのが、スーパーブレイントレーニング(SBT)という脳科学に基づく能力開発です。
SBTについてお知りになりたい方は、このような記事があったので下記のリンク先をどうぞ。
潜在意識を変え、眠れる能力を起こすための「スーパーブレイントレーニング」 | ライフハッカー[日本版]
その、月に1回の講座の中で出てきた話で、今の長田(おさだ)工業所に足りないものを感じました。
3人のレンガ職人の話
昔、ヨーロッパで、ある旅人が3人のレンガ職人の横を通りました。
旅人は、A、B、Cそれぞれのレンガ職人に声をかけてみました。
旅人「なにをしているんですか?」
レンガ職人A「見ればわかるだろう。親方にここにレンガを積めと言われて積んでいるんだ。」
旅人は次の職人に声をかけました。
旅人「なにをしているんですか?」
レンガ職人B「レンガを積む仕事をして、飯を食うための給料をもらうんだ。生活のためにな。」
旅人は次の職人に声をかけました。
旅人「なにをしているんですか?」
レンガ職人C「レンガを積んで、その先にはここに大聖堂ができるそうだ。この大聖堂には多くの人が集まり、この街が活性化するんだ。」

By: yoppy
働く目的が違う
3人のレンガ職人はそれぞれ同じ環境、賃金で、見た目上、同じ作業をしているだけです。
しかし、レンガ職人Aは「言われたことをやっている」
レンガ職人Bは「生活のためにやっている」
レンガ職人Cは「街の活性化につながることをしている」
このように、「なんのために働いているのか」という目的や理念が違います。
どのレンガ職人を選びますか?
もちろん3人とも尊い労働をしていることに変わりはないです。
しかし目線を変えて、こんな質問をあなたにします。
「あなたはどのレンガ職人に仕事を頼みたいですか?」
わたしならレンガ職人Cに頼みます。
もう一つ質問があります。
「あなたはどのレンガ職人と一緒に仕事をしたいですか?」
わたしならレンガ職人Cに声をかけます。
長田工業所の社員は
翻って現在の長田工業所は、真面目に仕事をしていただける職人さん、社員さんばかりです。
一見、順調な組織です。
しかし、レンガ職人Cのような、例えば「街の活性化につながることをしている」と意識して働いている社員さんが全員ではありません。
その原因は代表のわたしの理念が浸透できていないこと、ビジョンを見せてあげられていないことが原因でしょう。
ちなみにもうひとつ、現代においては上記の3人の考え方は、年代の違いとも取れます。
職人Aは、20代の仕事の取り組み方です。
職人Bは、30代の仕事の取り組み方です。
職人Cは、40代以降の取り組み方です。
今年はとくに40代以降なのに、レンガ職人Bや、もしかしたらAの働き方じゃない?というシーンに出くわしたときに、とくに力を入れていかなければ!と感じています。
Teruyuki Kobayashi
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