「ステンレスの溶接のふくらみを削ってなくしてほしい」という電気ケーブル用コンテナの加工法
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継続王に、おれはなる!0446
ステンレスという素材は一般的に塗装をしません。
なので、キズをつけるとそのキズがかなり目立ってしまいます。
しかし今回のご依頼は太い電気ケーブルを巻きつける大きなコンテナであり、お客様からの一番のご要望は「電気ケーブルが少しでも損傷しないように、溶接の肉をきれいに削って欲しい」ということでした。
削るということはステンレス板に、キズをつけるということになります。
・ステンレス⇒なるべく「傷つけないで」
・お客様⇒削って=「傷つけて」
これはモノスゴイ板挟みです。
でも、今回はこのようにその板挟みを解消しました。
※まだ製作途中ですけど・・・
ベルトグラインダーを使いました
通常のこういった削る機械を使うと、削ったあとが大変なキズキズになってしまいます!!
これで削ってはダメ!!
しかし弊社では今回、このような幅が細い「ベルトグラインダー」を使って仕上げました。
ちなみにAmazonだとこのタイプが近いです・・・
このように、逆にヘアライン加工のようになり、目立たなくなりました(^^)
ステンレスはサビにくい利点がありますが、材料が鉄よりも高いことが気になります。
あと、塗装で隠せないので、このように慎重に扱わなければなりません。
なので余計に加工費がかかってしまうことが難点なんです。
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Teruyuki Kobayashi
代表 : ㈱長田工業所(おさだこうぎょうしょ)
@terukobayashi 小林輝之
●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。
●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。
Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...
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