夏祭りでMCを2日で21時間し続けるために心がけること
継続王に、おれはなる!0270
一昨日と昨日の二日間、はるえイッチョライでんすけ祭りの司会をしていました。
一日目は朝10時から夜9時まで、二日目は朝11時から夜9時まで。
合計して21時間司会をしたことになります。
ぼくはそんな長時間「人に見られる」役割を毎年一年に一回だけ、このボランティアをしていて今年で5年ほどになります。
そんなぼくが思う、このような特殊な司会ボランティアをするときに気をつけることはこんなことです。
司会自体を手伝ってもらう
もちろんぼくひとりで21時間ずっと司会をしていたわけではありません。
労働基準法は適用されないかもしれませんが、司会の休憩も必要です。
今回は一日目は福井テレビのアナウンサーに、二日目はYOSAKOIの踊り子さんたちに司会をお願いする時間帯がありました。
しかし司会を他人に任せる時間であっても自分で台本を作った以上、基本的にはほったらかすことはできません。
ですので、なるべく多くの人に司会をお願いして、せめて体だけでも温存しておきましょう。
司会に徹する
このぐらいの規模のイベントにもなると、司会をやりながら現場でその他の仕事を引き受けることは難しいです。
結果的に本来のMCの仕事がおろそかになってきます。
やはり一番目立つので、一般のお客様やボランティア仲間などからすれば「司会をしている人間ならその祭りを全て把握している」と思われがちです。
そのため、本来でしたら担当者がいるにもかかわらず、とりあえず司会に言っとけばなんとか差配してくれるだろうと様々な人から様々な指示を頂きます。
これが、世間一般の夕方から始まって何時間かで終わるような夏祭りでしたら、ひとりで把握しながら差配しながらの司会進行も可能でしょう。
しかし「はるえイッチョライでんすけ祭り」のような2日で21時間という耐久マラソン並の祭りにもなると、細かいイベントも含めると120個以上にもなります。
ひとりでその段取りを把握しながら人を動かし、イレギュラーなトラブルにも対応しながら司会で気の利いたことを言うのは無理があります。
このぐらいの規模のイベントでは「全体を把握していること」が役割の方が別にいるはずです。
たとえば迷子や落し物の情報を聞くとき。
司会がお客様等から直接聞くのはやめましょう。
一旦プロデューサー役や舞台監督の役などの方に聞いてもらいます。
そしてせめて簡単な差し込み台本を作っていただき、進行のどのタイミングでその差し込み台本を読めばいいかの指示を頂きましょう。
あっちの人の指示を聞いて、いやこっちの人はこう言ってきて・・・
その4つ5つの指示が重なった時にどれを優先するのかの判断や調整は司会がする仕事ではありません。
舞台裏でそのような調整をしてもらい、司令塔に判断してもらって、優先順位1位の指示だけを粛々とこなしていかなければなりません。
指示を聞く司令塔は一人にしぼりましょう。
司会の仕事の基本は、まず台本を読むこと
まとめると、
- 司会自体を手伝ってもらう
- 司会に徹する
この2つは相反するようで、大事なことです。
二日間で21時間以上司会をする人間にとって、オールアドリブは不可能です。
急な差し込み台本にしても、台本がまずベースにあって、そこから遊びでアドリブを入れる程度に留めないと、展開が運任せになります。
様々なイレギュラーを事前に想定し、台本として落し込みやすいフォーマットを作成しておくと、まわりの方に親切ですし、自分も台本読みに集中できますね。
司会自体を手伝ってもらうにしても、司会に徹するにしても、どちらも仲間の協力が必須です。
世の中の表舞台で司会を生業とされている方でさえ、大きな舞台に立つ方ほどひとりで全てをこなすような特別に驚異的な処理能力があるわけでもありません。
舞台裏で確実に差配して動いてくれる人がいるから司会は初めて輝かせてもらえるのです。
Teruyuki Kobayashi
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