儲けることは悪いことか?会社が利益を追求しないといけない理由
先日、会社を良くするには、経営者や社員が良い考え方(心)を持つようになればいいという記事を書きました。
①前向きで建設的であること
②みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること
③明るいこと
④肯定的であること
⑤善意に満ちていること
⑥思いやりがあって、優しいこと
⑦真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること
⑧利己的ではなく、強欲ではないこと
⑨「足る」を知っていること
⑩感謝の心をもっていること稲盛和夫氏が定義する「良い考え方」10箇条 | 小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉
・・・ということは、お客様から値段をもっと安くして!といわれた時、どうするのが正解?
では、極端に言うと「1円」とかで販売することが、例えば⑥思いやりがあって、優しいことになるのでしょうか?
それとこれとは話が違うと思うんです。
前提として企業でやっている以上、利益がなければ会社は存続できません。
会社が無ければ、会社を良くするもなにも、本末転倒です。
儲けることが悪いようなイメージは、たぶん利益はすべて経営者のふところに入ると思われているに違いありません。
世の中には一部にはそのような企業もあるかもしれませんが、ほとんど存続できている企業は経営者の私利私欲ではやっていないでしょう。
暴利をむさぼるような経営者では、そもそも会社の存続はできないです。
わたしは利益の使いみちというか、利益によってもたらされる好循環をこう考えます。
従業員にとって
・給与面の待遇改善の原資になる
・福利厚生が手厚くできる
・働きやすい環境にする設備を整えられる
・簡単には潰れなくなり安心感が増す
・良い人材が入りやすくなる
・仕事に余裕ができ、より顧客の満足を実践できる
経営者にとって
・社員の満足度、モチベーションを高めることができる
・社員の雇用の安定を生む
・新商品、新サービスの開発、新設備の導入ができ、より顧客に必要とされる会社になる
地域にとって
・会社が大きくなることで雇用が生まれる
・会社が儲かることによって納税が増える
・地域貢献につながる
顧客にとって
・品質が安定し、安心感が増す
・よいサービスが受けられる
・よい会社と付き合っているという自尊心が増す
このような三方よし、四方よしのような好循環をつくることが、利益を公正明大に追求していく理由になります。
そこには決して私利私欲のために使わない、という経営者の良い考え方を貫くことが大前提です。
Teruyuki Kobayashi
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