溶接テーマパークの人のブログ

本業のおさだ工業所のHPは「長田工業所 福井」で検索!https://www.osadaindustry.com/

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』が話題になってます。

   


この記事の所要時間: 433

継続王に、おれはなる!0415

にわかに話題の『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』という本の「はじめに」の部分がPDFで公開されています。
来年1月10日発売らしいので、まだ予約段階の新刊。
その本に対してさまざまな声が飛び交っています。

PDFはこちらのリンクから。
仕事がきちんと毎日定時に終わり、たまに残業をするにしても残業代は全額払われ、間違っても仕事が原因で、心や身体を壊すようなことはない──

そういうあたりまえのことが全部実現できて、それではじめて「やりがい」を求めたいという人は求めればよい、という話になるべきではないのでしょうか。

こういったあたりまえのことが全然できていないのに、仕事の「やりがい」ばかりを強調するのは、問題から目をそらしていることと一緒です。

「やりがい」という響きのいい言葉を使い仕事を美化することで、 あたりまえのことが全然あたりまえにできていない悲惨な現状を誤魔化しているのです。

脱社畜ブログ」というブログのブロガー、日野瑛太郎氏の二冊目の本です。

よっぽど心ない経営者の元で働いていたのでしょうか。かわいそうになります・・・

 

こんな意見があります。

上野で零細ベンチャーの社長をやっていらっしゃるという方のブログより、この本のタイトルを見て、こんな裏読みをされている記事がありました。

どうせ社畜という枠組みから抜けられないんだから、畜生らしく畜生としての利益を最大化する楽しみ方をするといいよ。

だからもう、君たちは、残業代をきちんともらいなさい。目の前の利益を最優先しなさい。

それで、あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代くださいっていって、忘年会はキャンセルして、定時で失礼させてもらって、アニメのブルーレイでも買って、コンビニで買ったプレモルをすすりながら、はてなで、「こいつは全然わかってない。」とか「ブラック企業乙」とかそういうコメントをしながら、あー 脱社畜目線でかんがえてるおれはわかってるわーほんとわかってるわー っていってなにひとつかわることのない生涯を終えるといいさ、っていうメッセージじゃん。

そういう皮肉が、このタイトルに込められてるって思うと、とっても残酷だなぁ、って思う。

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。って残酷な言葉だと思う。 – 拝徳

 

そしてこちらは著者の日野 瑛太郎氏が本の内容の一部を東洋経済オンラインに寄稿した記事です。
従業員に「経営者目線を持て」という謎の要求 | あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

この記事について、プロブロガーのイケダハヤトさんのブログ「ihayato.書店」改め「イケハヤ書店」よりこんな意見がありました。

・「経営者目線を持て!」と言われた時は、あなたの会社の制度や文化をよくチェックしましょう。
・もしも経営者目線を持つことを支援する制度や文化がないのなら、「根性論で搾取しようとするブラック企業」または「無能な経営者が率いる企業」なので、気をつけましょう。
・そもそも「経営者目線を持て!」と言わなければならない時点で、経営者としては有能とはいえません。従業員の怠惰を攻撃するのではなく、自分の採用やマネジメントの方法に問題がないか検討しましょう。

「お前ら、経営者目線を持て!」と語る無能な経営者たち : イケハヤ書店

経営者として当たり前のこと

その会社に起こったことすべてにおいて責任を持つのが経営者であり、上記で言及されている従業員が思う経営者ってこういうものだよね、は当然のことです。

どこまでいっても会社運営の基本は労使関係が前提だからです。
働いたら給料を払うこと抜きにして「やりがい」やトップとの信頼関係など、その先には向かうはずがありません。

多少の行き違いはあるのは仕方ないと思うんですよ。
しっかりマンツーマンで話せばわかってくれるでしょう。

でもこの「給料>やりがい」の順序が逆の考え方の経営者がいたとしたら、その会社はうまくいくはずがないと信じてるんですが、実際どうなんですか。
漫画に出てきそうな冷酷な経営者が実は正解?ぼくは甘いんでしょうか・・・?

 

【追記】

社会派ちきりんさんが、ぼくの共感する記事を書いております!

「生産性なんて上げて、仕事が早く終わったら残業代が減ってしまう。うちの会社では、仕事が遅いほうが収入が増えるからトク」っていう人、本当にそんなに残業代が大事?

あたしには「市場に評価される自分」になるほうが、よっぽど大事なんだけど、あなたにとっては、「そんなことより残業代!」なの? ほんとに?

「家族のためにも残業代が大事なんだ」って? 本気? 家族のためにこそ、市場で通用する人を目指すべきでは??
誰に評価されたい? 上司? 会社? それとも市場? – Chikirinの日記


The following two tabs change content below.
@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

 - 時事ネタでござる