小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉

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普通ボイラー溶接士の免許更新方法(溶接コンクールの技能証明書が使えない人向け)

   


この記事の所要時間: 511

0820

わたしが国家資格である普通ボイラー溶接士の免許に合格して4年が経とうとしております。
2年更新なので、今年の5月9日までにその免許の更新申請をしないといけません。

わたしにとって二回目の免許更新作業となります。

しかし福井県においては、普通ボイラー溶接士の免許更新が簡単な人とややこしい人の二種類いるのです。

わたしは見事にややこしい更新の部類の人でして、何度も労働局の方にお聞きしているのでこちらにメモっておきます。

 

更新方法は二種類あります。

このような二種類の更新方法があります。

①溶接コンクールにエントリーする場合
②溶接コンクールにエントリーしない(しても免許更新には意味が無い)場合

日本ボイラ協会が二年に一度主催している「溶接コンクール」にエントリーして出場すればその後はカンタンに更新できます。

しかしエントリーしない、というかその「溶接コンクール」にエントリーしても、その際に発行される「溶接技能証明」が使えないといった方もいます。

理由は、
・ボイラー溶接士の免許の有効期間が2年
・溶接コンクールの開催周期が2年
・溶接コンクールの「溶接技能証明」が免許更新に有効なのは「溶接技能証明」の発行日より半年間

このようなシバリがあるため、中には「溶接技能証明」が更新に使えない場合があるのです。
(つまりぼく自身がこれに当たります。これは福井県限定?)

カスタネットとかの裏打ちの状態です。タン、ウン、タン、ウンじゃなくてウン、タン、のほう。(わかりにくい?)

二種類の更新方法のひとつ「①溶接コンクールにエントリーする場合」の更新しやすい年の方の更新方法は過去記事を参照してください。

普通ボイラー溶接士の免許更新方法(福井県嶺北ver.) | 小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉

今回は②溶接コンクールにエントリーしない(しても免許更新には意味が無い)場合の説明になります。

 

溶接コンクールが更新資格に当てられない人の更新方法

【福井県にて調査しました。県外ではまた違うかもしれません】

①免許有効期限2ヶ月前頃にやっておくこと

★「福井労働局 労働基準部健康安全課」へ行く
【福井労働局 労働基準部健康安全課】
〒910-0019 福井県福井市春山1丁目1-54
TEL 0776-22-2657
o0480036012489834617

・福井労働局へ持っていくもの

A/普通ボイラー溶接士の免許証(労働安全衛生法による免許証・クレーン運転士免許とかと一緒になってるかも)

B/試験板(自分で手配・加工する)
o0480036012489834656 ※厚み9㍉ 約150㍉×125㍉ が2枚(150㍉の長さの片方に30度のナナメ削り(開先加工))
一応裏当て金用の平板は持っていかなくても良い
o0480036012489834625

・福井労働局からもらうもの

C/免許更新のための申請書
o0480064012489834648
D/専用の免許証送付用封筒
o0480036012489834627
E/持っていった「B/試験板」に刻印を打ってもらう→持って帰る
o0480036012489834638
※こんな感じで隅っこで刻印打ってました。

 

②免許有効期限1ヶ月前頃までにやっておくこと

★Cの申請書の記入

↓記入例
o0480036012489834659

・Cの申請書に必要なもの

F/24㍉×30㍉の証明写真1枚を申請書に貼る
G/収入印紙1,500円分を申請書のウラ面に貼る
H/Dの専用の免許証送付用封筒に380円分の切手を貼る
I/住所を変更した場合は住民票の写し等

↓上記が書いてあるチェックリスト
o0480036012489834623

★自社での溶接試験

・「Eの刻印を打ってもらった試験板」を使って、中板下向溶接を行う(立向溶接はしない)
・自社で表の溶接の肉と裏の裏当て金をフライス盤で削る
・自社で【図1】の表曲げ試験片と裏曲げ試験片をカットする
・自社でそれぞれの試験片を表曲げ、裏曲げする。
J/こうして、Uの字曲げされた試験片2種類を自社で作る

↓【図1】
o0800070512489833047

 

③免許有効期限1ヶ月前を過ぎたらやること

★また「福井労働局 労働基準部健康安全課」へ行く

・持っていくもの

A/普通ボイラー溶接士の免許証
C/免許更新のための申請書(記入、写真貼付、収入印紙貼り済)
D/専用の免許証送付用封筒(切手貼り済)
I/住所を変更した場合は住民票の写し等
J/自社で作った試験片2種類

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これだけの作業が溶接コンクールが更新資格に当てられない人の更新方法となります。
あっちこっち電話して集めた情報なので、抜けていることがあったら申し訳ありません。
※間違い・ご指摘があればこちらのメールアドレスで教えてください!
→osadaindustryあっとマークair.ocn.ne.jp

 

溶接の技術よりも、更新手続きの方が難しい?

個人的には、溶接の技術よりも、更新手続きの方が難易度が高い印象です。

労働局からもっと遠いところにある会社の方とか、どうしてるんでしょうか。。。

もっとオフィシャルなホームページなどでボイラー溶接士の更新方法のみならず、取得方法から書いておかないと、これからの時代、後継者を作っていくことは難しいでしょう。

根本的にはコンクール主催はこちらの団体、免許交付はこちらの団体、などと一元化されていないことで、一般人にはわかりにくくなっております。

ちなみに弊社、おさだ工業所の先輩職人さん達は、皆さん免許更新時には溶接コンクールに出るだけでスムーズに更新手続きが終わるタイプの人達ばかりです。

わたしだけ運悪く、カスタネットの裏打ちの時期になってるので、このような作業が必要なんです(涙)

(ちなみに2年に1度の更新間隔を次回は1年に短縮していいので、更新作業が楽な溶接コンクールの時期に合わせたいんですとのお願いは現時点ではできないとのことでした。)

これから免許を取得される皆様方は受験日を、免許更新の時期が2年に1度の溶接コンクールの結果が更新資格となるように逆算されることをおすすめします。


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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

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