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ステンレスは錆びにくい分、価格は3倍以上になります

   


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鉄とステンレスの違いがわからない方がよくいらっしゃいます。

そのときにはザックリと「ステンレスは錆びにくい分、価格は鉄の3倍以上です」とお応えしております。

 

 

ステンレスは「鉄」と「クロム」の合金です

鉄よりも光ってるイメージのステンレス。何が違うのでしょうか。

「ステイン」(Stain、汚れ)「レス」(less、ない)という意味。 俗に、ステンレス鋼を「ステン」や「サス」と呼ぶことがある。
ステンレス鋼 – Wikipedia

ざっくりいうと、先ほどの「鉄」に「クロム」を合わせた合金がステンレスです。

先ほどの「鋼」は、表面が黒いイメージがあるかと思いますが、あれは鉄材が生成される際にできる皮膜で、サビを防いでくれてます。逆に「ステンレス」は錆びにくいので、そのままピカピカ光らせてるんです。

錆びにくいからサビ止めのための塗装をしなくていい、だからステンレスは金属っぽい光沢のある感じが出ます。

 

「ステンレス」の特徴

みなさんがよく目にするところの台所のシンクにはステンレスが良く使われていますね。

「ステンレス」の特徴は、

①加工に技術が必要
②強度が強い
③錆びにくい、でも価格がお高い(基本的に鉄の3倍以上)
④磁石にくっつきにくい、です。

ステンレスを加工する際についた小キズを塗装で隠せないので、最新の注意で手間をかけて加工しなければいけません。

 

 

モノによっては10倍以上のステンレス材料もあります。

 

本日のステンレス金物加工

しかしステンレスの特徴である、錆びにくいことを利用して、下の写真のような、水回りの金物の製作には重宝します。

数十年単位くらいの使用頻度や価格とのバランスを考えて、素材を決めていただきたいです。


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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

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