一般の方があまり目にしない鉄の表面の見た目。黒皮と素地の違いとは?
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鉄は錆びるので、一般の方が鉄を目にするときはだいたい塗装されています。
鉄の材料を仕入れると、もちろん塗装されていない地肌のままなのですが、黒皮がついている材料と、ついていない(素地)材料があります。
黒皮(酸化皮膜)
だいたい鉄の材料を仕入れると、このような黒皮がついています。
これは、この鉄の材料が作られるとき、圧力をかけて伸ばされる過程(圧延)で自然にできる酸化皮膜です。
この黒皮があればある程度サビを防いでくれます。
もちろんある程度なので、加工後は塗装仕上げが必要です。
塗装をしてもその黒皮の表面の粗さが浮き出てしまうことがあり、それが逆に味となってカッコよくなる場合もあります。
素地(そじ)または生地(きじ)
黒皮に対して素地と呼ばれるものは、黒皮を磨いてツルツルピカピカに仕上げた材料です。
ステンレスの見た目に似ています。
黒皮鉄に比べて鉄がむき出しなので、空気に触れやすい分、このままだと錆びやすいです。
工場に入荷したときにはサビ対策として、空気に触れにくくするために油が塗ってあります。
黒皮を落としてある手間の分、材料費は高くなりますが、主に一般住宅の階段の手スリなど塗装仕上げに重点を置く製作物に使われます。
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黒皮の材料にしても、素地の材料にしてもそれぞれの用途に合わせて長所、短所があるので、それを知って使い分けます。
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Teruyuki Kobayashi
代表 : ㈱長田工業所(おさだこうぎょうしょ)
@terukobayashi 小林輝之
●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。
●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。
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