目標を持つ人、目標を持たない人、どちらが成功する?
現状に不満があり、なんとか今の状況を脱したい、もっと良くしたいなあ、とぼんやりと考えているわたしとしては、考えさせられることがありました。
2人の人生の先輩との話
ちょっとしたご縁で、年配のコンサルタントのAさんと、そのAさんの昔からのお付き合いのある経営者Bさんと特別にお会いして話を伺う、という機会がありました。
その三者面談のような小一時間の中の話です。
年配コンサルタントAさんは、
「まず目標をもって、そこに向かっていかないといかん。」といいました。
一方、弊社よりも歴史があって、会社規模も大きな創業経営者Bさんの方は、
「目標とかは、はっきりと持った覚えがない。その時代その時代に応じてニッチなことをしたり、今後のためにこの投資をしておいたほうがいいと、その時代では高価な身の丈以上の加工機械を思い切って購入したりと、臨機応変にやってきて今に至る。」といいました。
その時、そういえば、弊社の先代創業社長の現会長に昔聞いた時も、同じようなことを言ってたのを思いだしました。
持つ、持たない、どちらが正しい?
色んな本を読んだり、色んな人の話を聞いて、一般的に言われることは年配コンサルタントAさんの言うとおり、はっきりとした目標を持つ重要性です。
しかし、弊社の現会長にしろ、今回の先輩創業経営者Bさんにしろ、実際に長年経営してこられた方々の過去を振り返えっていただくと、目標をガッチリ定めていったというよりも、時代にあった臨機応変さが大事だったとおっしゃられます。
2人のお話を無理やり統合すると、たぶん創業経営者Bさんは、その時代その時代で、例えば「もっと現状を良くしたいなあ」といったぼんやりとした目標はあった、ということになるのでしょう。
経営者は待ったなし!
もちろん目標を定めてそこを目指すことは重要です。
特に、大きなプロジェクトでたくさんの人を動かすような企画書では、背景・目標設定の重要性は8割を占めます。
しかし「まず目標を持つ持たない」は必要条件でなく、経営者としてはどれだけ崇高な目的を持っていても持たなくても、結果が全てです。
さんざん試行錯誤して、完璧な人生の目標が定まってから動くのでは遅い、という感じ。
とくにはっきりとした目標がないなら、1年先、もしかしたら半年後すら何が起こるかわからないこの時代では、こんな未来になればいいなあといった「夢」を持つ、といったノリでいいんじゃないかなあと現状思います。
Teruyuki Kobayashi
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