溶接テーマパークの人のブログ

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実践して少しわかった、毎日どうしても環境整備し続けてしまう仕組み

   


この記事の所要時間: 239

弊社では2週間前から、環境整備タイムとして毎日13:00~13:30の30分間、全員で掃除を行っています。

決め事は2つ。

・毎日全員で必ず決まった時間に30分間だけする(何よりも優先)
・一日週刊誌の見開きの大きさだけ限定して磨く

これだけです。

最初の一週間は、効率的に掃除するにはあの道具がない、この洗剤がない、ちゃんと計画をたててからじゃないと・・・という文句も聞こえました。

長さ80mもあるこの大きな工場を、さあ自由に掃除しろと言われても、どうしたらいいかわからず、まず口が先に出るのは普通でしょう。

しかし、この環境整備タイムは効率的に綺麗にする、ということが目的でなく「全員で各々が毎日環境整備を続ける」ということを目的としました。

わたしも一緒にやっていましたが、毎日少しでもいいから続ける、というのがどれだけ大事か少しわかってきました。

 

自分でノルマを決める

最初にわたしは、とりあえず目の前に見えた工場内の冷蔵庫をターゲットに決めました。

この冷蔵庫の上なんか、洗剤で拭いたくらいでは取れないんですよ。

鉄工所のホコリには鉄粉が混ざっているので、それが錆び「もらい錆」として樹脂にくっついて茶色になっているんです。

毎日30分づつ、週刊誌見開きの大きさだけをコツコツ磨いていき、やっと一週間でこれだけピカピカにしました。

アフターの写真を撮ってはじめてわかったのですが、冷蔵庫がピカピカになったぶん、床の汚さが目につきます。

次は床をピカピカにしないとなんだか落ち着きません。

と思ったら30分が経ち、通常作業に戻らないといけません。

明日は床の掃除をして同じようにピカピカにしてみよう、と思いました。

・・・あ、これか!と。

大事なのは「毎日所定労働時間内に行うこと」で、指示されたノルマはありません。

自分自身で最初は小さなノルマを決め、気づいて後ろを振り返ったらピカピカな道になってる。

そのピカピカの道を見てまた自分自身で「もっと綺麗にしたい」とノルマを高める。

これが毎日どうしても環境整備し続けてしまう仕組みなのかな、と思います。

 

気持ちをジラして増幅させる効果

別の社員は、鉄にドリルで穴を開ける「ボール盤」後ろの、油はねを防ぐツイタテにターゲットを絞ったようです。

本来ならツイタテの上の部分のように、日光がまぶしいはずなのに、下の方は何年もの油はねが重なって真っ黒です。

「毎日これだけ」主義で、少しづつ綺麗になってきました。洗剤のCMみたいです。

ここまでくると、ひと思いに下の方も綺麗にしてしまいたい!と思ってしまいますが、そこをグッと我慢して、毎日少しづつだけ続けていきます。

この「綺麗にしてしまいたい!」の気持ちをジラしていくことで、どんどんその気持ちを増幅させる効果があるのでしょう。

 

 

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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

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