実践して少しわかった、毎日どうしても環境整備し続けてしまう仕組み
弊社では2週間前から、環境整備タイムとして毎日13:00~13:30の30分間、全員で掃除を行っています。
決め事は2つ。
・毎日全員で必ず決まった時間に30分間だけする(何よりも優先)
・一日週刊誌の見開きの大きさだけ限定して磨く
これだけです。
最初の一週間は、効率的に掃除するにはあの道具がない、この洗剤がない、ちゃんと計画をたててからじゃないと・・・という文句も聞こえました。
長さ80mもあるこの大きな工場を、さあ自由に掃除しろと言われても、どうしたらいいかわからず、まず口が先に出るのは普通でしょう。
しかし、この環境整備タイムは効率的に綺麗にする、ということが目的でなく「全員で各々が毎日環境整備を続ける」ということを目的としました。
わたしも一緒にやっていましたが、毎日少しでもいいから続ける、というのがどれだけ大事か少しわかってきました。
自分でノルマを決める
最初にわたしは、とりあえず目の前に見えた工場内の冷蔵庫をターゲットに決めました。
この冷蔵庫の上なんか、洗剤で拭いたくらいでは取れないんですよ。
鉄工所のホコリには鉄粉が混ざっているので、それが錆び「もらい錆」として樹脂にくっついて茶色になっているんです。
毎日30分づつ、週刊誌見開きの大きさだけをコツコツ磨いていき、やっと一週間でこれだけピカピカにしました。
アフターの写真を撮ってはじめてわかったのですが、冷蔵庫がピカピカになったぶん、床の汚さが目につきます。
次は床をピカピカにしないとなんだか落ち着きません。
と思ったら30分が経ち、通常作業に戻らないといけません。
明日は床の掃除をして同じようにピカピカにしてみよう、と思いました。
・・・あ、これか!と。
大事なのは「毎日所定労働時間内に行うこと」で、指示されたノルマはありません。
自分自身で最初は小さなノルマを決め、気づいて後ろを振り返ったらピカピカな道になってる。
そのピカピカの道を見てまた自分自身で「もっと綺麗にしたい」とノルマを高める。
これが毎日どうしても環境整備し続けてしまう仕組みなのかな、と思います。
気持ちをジラして増幅させる効果
別の社員は、鉄にドリルで穴を開ける「ボール盤」後ろの、油はねを防ぐツイタテにターゲットを絞ったようです。
本来ならツイタテの上の部分のように、日光がまぶしいはずなのに、下の方は何年もの油はねが重なって真っ黒です。
「毎日これだけ」主義で、少しづつ綺麗になってきました。洗剤のCMみたいです。
ここまでくると、ひと思いに下の方も綺麗にしてしまいたい!と思ってしまいますが、そこをグッと我慢して、毎日少しづつだけ続けていきます。
この「綺麗にしてしまいたい!」の気持ちをジラしていくことで、どんどんその気持ちを増幅させる効果があるのでしょう。
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Teruyuki Kobayashi
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