「はだしのゲン」は子どもに見せてはいけないのか
継続王に、おれはなる!0288
中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元にした漫画「はだしのゲン」をぼくは中学生くらいに読んだ覚えがあります。
戦争の虚しさ、原爆の怖さを時にはグロテスクな描写で表現されており、ぼくの人生に少なからず影響を与えてくれた漫画のひとつでしょう。
そのはだしのゲンが松江市の教育委員会が市内の小・中学校の図書室で子どもが自由に読むことができなくするよう学校側に求めていて、一部貸出禁止となっていることがわかりました。
「はだしのゲン」過激描写理由に「閉架」に 松江 NHKニュース
小学生の子を持つ親として、この流れは嬉しい事なのか、間違ったことなのか、判断がわかれます。
その判断の手がかりのひとつが「はるかぜちゃん」のツイートにあるような気がします。
恐るべしはるかぜちゃん
昨日の記事でもご紹介しました、女優の春名風花ちゃん。通称はるかぜちゃんの何が恐るべしなのかはこちらをどうぞ。
「はるかぜちゃん」は子役ではない!ツイートを辞めない理由 | 鉄工所の二代目社長、時々ルヒィ
そのはるかぜちゃんが、今回の「はだしのゲン」問題に対してこんなツイートをしていました。
はだしのゲン問題について、四年生のときのときとぼくの意見は変わってません、こちらをどうぞ(ω)→ ピラメキーノ出演中の子役が思う「都条例」。 http://t.co/kxkFfqx6G1
— はるかぜちゃん✿春名風花 (@harukazechan) August 16, 2013
なんと三年前にすでにこの問題に通ずる「子どもに見せてはいけないもの」について純粋なツイートをしていました。 そのツイートのまとめがこちら。
ピラメキーノ出演中の子役が思う「都条例」。 – Togetter
一部ツイートを抜粋しますと、
都条例について(ω)ぼくは、ひぐらしがなく頃にですごく感動してなみだとまらなくなりました(ω)殺しも、えっちいのも出てくるけど、人のいたみや、人が人を殺すことについてとか、どうすればつらさをのりこえられるかとか、友達のそんざいとか、大切な感情をおしえてくれた作品です(ω) — はるかぜちゃん✿春名風花 (@harukazechan) December 15, 2010
もしぼくたち子供から、いっさいの、きたないものやこわいものをかくしてしまうと、ぼくたちは本当に人をきずつけないとわからなかったり、きずつけてしまってもその大きさがわからなかったり、する大人になるかもしんないと思う(ω) — はるかぜちゃん✿春名風花 (@harukazechan) December 15, 2010
まんが家がどゆう気持ちでかいてるかは、そのまんがから、ちゃんと、子どもでもわかるし、国語が苦手で、あんまし読む力に自信ない子はよまなかったらいいと思うけど、たくさん本よんでるうちにわかってくる子もいるかもしんないし、でも、それは、ぼくたちが自分で考えてきめたらいいです(ω)
— はるかぜちゃん✿春名風花 (@harukazechan) December 15, 2010
ぼくたちが本をよんで、いいか悪いか判断する力ないとゆうなら、ぎゃくにもっといろんな本をよませて、かんがいる力を教えてくれたり、本についてままやぱぱと話したり、そゆう風にしたらいいです(ω)禁止しても、なんも、よくなんないよ(ω)
— はるかぜちゃん✿春名風花 (@harukazechan) December 15, 2010
9歳の時点でツイッターやってたことに驚きですが、それよりもまだこんな小さな子どもの純粋な意見を文字にして他人に伝える能力にビビっています。
ちなみにうちの子は今、夏休みの読書感想文にヒイヒイ言ってます。
で、どうしようか。はわかりませんが。
僕自身は子供の頃、そんなにおぼっちゃまでもなく、培養器に入れられて育てられたこともなく、それなりの年齢でそれなりの有害図書と言われるものに触れてきました。
それでもぼくが今、日本を震撼させるような犯罪者になっていないということは、有害図書を観たからといってそれが例えば猟奇的になるような直接の原因にはならないのでしょう。
実際今は子どもにiPadを取られていて、たまに検索して調べ物するときはYahoo!きっずからフィルターをかけて使わせています。
でも多分、小学校の高学年にでもなれば内緒で自分でフィルターを外して通常のブラウザを開くことも出来るだろーなーとも考えます。
ではしっかりパスワードをかけて・・・というのも意味がないのでは。
そうでなくても友達の中でそういったものがまわってくることもあるでしょう。
大事なことは「有害図書をしらみつぶしにする」イタチごっこではなく、親や先生の愛をもった対応が必要。
それでも道を外す子どももいるのでしょう。子育ては難しいなあ。
久しぶりに読みたくなってきました。
Teruyuki Kobayashi
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