「さとり世代」の従業員の足が遅い理由
継続王に、おれはなる!0386
新語・流行語大賞 2013にノミネートされている「さとり世代」。
バブル後の1990年代に生まれ、いわゆる「失われた10年」の間に幼少期を過ごした、現在の10代から20代前半までの若年層の世代的な特徴を表す言葉です。
弊社にも「さとり世代」と呼ばれる世代が頑張って働いておりますが、ちょっと気になることがあります。
例えば工場のあっちからこっちに移動するときのスピードが遅い。
もっとシャキシャキキビキビ歩いて欲しい!そう思ってるんですが、やっぱり気づくとなにか悟った風に足が遅いような気がする。
というわけで、「さとり世代」の足が遅い理由を考えてみました。
①次の次の作業が見えていない
今やっている仕事は丁寧にじっくりやっても、その次のことやそのまた次のやるべきことが定まっていないのでしょう。
部下は終業時間を逆算して、今の作業とその次の作業をこのくらいのスピードでやればいいと計算しています。
上司がその先の仕事を提示して「これをやらないと帰れない!」といった適度な目標を与えていないのが原因です。
「早く帰りたいッス!」その気持ちを引き出すことがキビキビ歩きにつながります。
②まわりの先輩も足が遅い
よくよく見てみたらまわりの従業員も同じように遅い。というかダラっとしているような・・・
まわりの先輩たちがそのスピードなら、われら「さとり世代」も堂々とあわせようぞ!みたいな。
この日は仕事が全体的に薄いんですね。そういう日もあるでしょう。
そんな時はその先輩方を含めた従業員の上司である「社長」がしっかりと方針を示すことです。
「今日は今の仕事を4時までに終わらせて、次にみんなでこの部分の3S活動をして、しっかり5時に帰るぞ!」
などと、全体的な適度な目標を与えていないトップが原因です。
③やる気がない
「さとり世代」に限らず、テンションの上がらない時もあります。
それはプライベートを引きずっているということはあまりなく、これも自分を含めたまわりの先輩方がそうさせている場合が多いです。
こんな記事があります。
先日当サイトでも、『「ほめる」か「ほめない」かで、部下のパフォーマンスは20%も違う?!』という記事を紹介したが、人は褒められると伸びることが科学的にも実証されている。とはいえ、忙しい日常の中で部下の良いところを探し、わざわざそれについて指摘するというのは意外と難しかったりする。そんな中新たな調査により、褒めるまではいかなくても、さりげなく感謝の意を表すだけで部下のやる気が驚くほどアップすることが明らかになった。
【知ってた】8割以上の労働者が「上司から感謝されるとやる気が倍増する」と回答:米調査結果 – IRORIO(イロリオ)
「ほめる」というのはモチベーションを上げることになるようです。
逆に、例えば部下に注意する時に、相手のプライドを傷つけるような「人格攻撃」ワードを無意識に使っていませんか?
人格攻撃されたと受け止めたその部下は、テンションが下がり、それ以外にもこれからミスをした時などに自己申告しないで隠すようになる弊害も起きるでしょう。
まとめ
「さとり世代」の足が遅い理由は
・上司が適度な目標設定をしていない
・上司を含め、全員がダラついている
・上司が褒めることをしないで人格攻撃をしていた
こう考えてみると「さとり世代」の足が遅いのではなく、その上の「ゆとり」または「ロスジェネ」または「団塊」たちが原因であることにたどり着きます。
「さとり世代」に限らず、部下に対しては、お互いに尊敬しあう仲間という部分をどこかに持って寄り添っていきたいです。
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Teruyuki Kobayashi
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