(秋田で溶接ガス爆発)可燃性ガスでの作業時に注意するべき9つの点検項目
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秋田県で、弊社も他人ごとではない事故が発生しました。
【老人ホーム新築現場でガス爆発、2人重傷…秋田】
大館署の発表によると、4人は弘前市の溶接会社「北進ガス圧接工業」の従業員。爆発当時は現場に止めた2台の車に乗って休憩中だったが、工藤さんと小山内さんが車外に出たところ、爆発があったという。同署は溶接に使うガスボンベのガスが爆発したとみて、原因を調べている。
爆発の衝撃で、現場から約80メートル離れた大館市立南小学校の1階教室の窓ガラス2枚が割れたということで、あらためて危険物の怖さを思い出し、安全対策をより意識していきます。
作業時に再点検!
まだ事故の詳しい状況はわかっていないらしいのでなんとも言えませんが、おそらく爆発したのは労働安全衛生法で危険物に指定されているアセチレンガスではないかと思います。
われわれにとっては当たり前のことなんですが、可燃性ガスの作業上の注意点をまとめました。
作業環境上の注意事項
①ガスの使用場所には必ず消火器(B-10以上)及び充分な量の防火用水を備える。
②容器の転倒転落防止を行なう。(チェーン、ロープ掛け)
③車両に容器を積載した状態のまま使用しない。
④高圧ガス容器は直射日光を避け40度以下に保ち、腐食防止のため湿気、水滴を避ける。
⑤アセチレン容器は立てた状態で使用する。
⑥作業場所から5m以内は、喫煙や火気の使用を禁止、また引火性物質特に油脂類を置かない。
⑦火花の飛来するところに容器やホースを置かず、止むを得ない場合はスパッターシート等で火花を遮断して作業する。
⑧酸素容器やガスの通り道にはオイル、グリス等の油脂類を付着させてはいけない。
⑨可燃性ガスと酸素を使用して作業を行なう作業者は、ガス溶接技能講習修了者の修了証交付を受けた者であること。
ガス周辺の装置や器具の劣化の点検はもちろん、上記のような作業環境上の注意事項を再点検しながら作業していきます。
Teruyuki Kobayashi
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