社内作業マニュアルを社員自ら製作して残すこと
0905
鉄工所の中にある工作機械は、そんなに最新のものが揃っているわけではないです。
中には20年使い続けていても、まだまだ現役の工作機械なんかもあります。
または、自社で作った工作機械なんかもあります。
自前の物や、古いけども現役バリバリの工作機械には、説明書(マニュアル)が残っていないこともあり、そういった機械は熟練の職人さんの頭の中や勘が出来を左右することが多くあります。
マニュアルがないと、その職人さんが引退したらもう使えません。
かといって口頭だけの説明、伝承では、曖昧な部分がのこります。
そんな懸念から、代表であるわたしが3年前ほど前から作業マニュアルを少しづつ整備していきました。
こういった動画マニュアルをつくったり、
紙ベースのマニュアルを作ったりしていましたが、全てが先輩職人さんへのインタビューを経て、自分なりに誰でもわかるように、またはこのマニュアルを手に訓練ができるように、と考えてつくりました。
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今日、うれしいことがひとつありました。
今までわたしひとりでマニュアル作りをしていたのですが、社員たちだけで、マニュアル作成用の写真を撮ったり聞き取りをしている様子を発見したのです。
先輩職人さんが、その技術やコツを部下に残そうと、女性社員の手を借りていました。
社長がマニュアルを作ると、どこか押し付けがましくなってしまい、作って満足して終わり、という結果になりがちです。
こういった、社員達自らが紙やデータに残そうとすることで、本当に魂のこもったマニュアルが出来上がると思います。
不完全なマニュアルだったら、それに気づいた別の社員が付け加えればいい。まず行動することを評価したいと思います。
なんの変哲もない上記の写真ですが、長田工業所の未来を感じる一瞬でした。
Teruyuki Kobayashi
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