「レイコップ」はもともと布団クリーナーではなかった!?視点を変えることでヒットが生まれる
ジャパネットたかたが、いかにテレビの売上激減から立ち直ったのかを振り返った本、「社長、辞めます!」。
この本の中に、今では当たり前となった布団クリーナー「レイコップ」がいかに売れるようになったかが書いてありました。
もともとは別の売り文句だった
今でこそ世界24カ国で250万台以上販売されているレイコップ、日本ではジャパネットたかたがそのうち60万台販売しており、日本にレイコップを広めたのはジャパネットといっても過言ではありません。
しかし、10年前にとり扱い始めたころは、1万5千台ほどしか売れなかったそう。
当時、レイコップは「布団クリーナー」としてではなく、「紫外線で除菌ができるクリーナー」として売られていた。
昔は布団専用ということではなく、なんなら「まな板」なども、なんでも除菌ができるよ、というフレコミだったようです。
商品の位置付けを変えて、メッセージを送り続ける
そんな商品の売れない中、レイコップ社はもう一度原点に戻り、ブランディングし直しました。
製品の持っている基本機能を変えず、布団クリーナーと位置付けた。
レイコップをブランディングしなおし、加えて、ジャパネットたかたがレイコップに秘める価値を伝えることに成功。
なぜ布団を掃除する必要があるのか、布団専用のクリーナーにどんな価値があるのか。そうした消費者に知ってほしいこと、伝えるべきことをきちんと届けるという重要な役割を担うのがジャパネットだった。
いまでは当たり前のように存在するレイコップですが、商品の位置付けを絞り、その価値を具体的に伝え続けたからこそ今があるようです。
もちろんこの本に書かれているレイコップのことは、ほんの一例です。
一代で築いたジャパネットたかたが、いかにテレビの売上激減から立ち直ったのか、具体的な社長や社員の変化が書かれていて、経営に携わる方なら楽しく読めます。
Teruyuki Kobayashi
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