小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉

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新事業を試す時期は、世代交代から2年後がチャンス

   


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継続王に、おれはなる!0273

グーグルで「二代目社長」と検索すると、予測変換で「ダメ」とか「バカ」とか「倒産」などという香ばしいフレーズがつくくらい二代目社長に対する評価は低いようです。
「二代目社長が会社を潰す」といううわさは枚挙に暇がありません。

しかし、この時代に起業して創業社長として新規事業を一から始めることこそ、よほどセンスや運がないと失敗するリスクは高いでしょう。
それに対して二代目社長には先代から受け継いだ資産などの武器を多く持つ分、切迫感が足りないと思われがちです。

それぞれのメリット・デメリットを仮に足し引きして数値化してみたとしたら、創業社長でも二代目社長でもそんなに会社を潰すリスクは変わらないように思います。

ぼくが二代目社長となって1年半弱が過ぎました。
相変わらず会社は忙しいのですが、そろそろ転換を迎える時期かと考えております。

企業の寿命サイクルと経営の代替わり

この本には「産業のライフサイクル論」という考え方について一部書かれています。
だいたいひとつの企業は、30年ほどかけて導入期・成長期・成熟期・安定期を経て衰退していくサイクルになっているとのことです。
その30年以上続く企業はこんな努力をしています。

永続的な成長をし続ける企業は、成長期にしっかりと収益を上げ、成熟期に該当事業でも業界内・商圏内地位を確保する。
そして成熟期の間に新たなビジネスに投資をし、次世代の中心となる事業を育てようとする。
ひとつだけでなく複数の事業に参入しさまざまな可能性を探っている。こうしてリスクを低減するのだ。
そうして会社を時流適応させていくことを真剣に考える。
(中略)景気が悪い、従業員が悪いと嘆き、実は経営者が次なる戦略を描けていないにもかかわらず、そのことは棚にあげている。そしてついに、残念な結末が待っているということもある。

今現在、弊社に関しましては運良く業績は安定していますが、先のことは誰にもわかりません。
そんな中、例え今の形態がうまくいっていたとしても、このままの事業に固執し続けていくことは考えられません。

ぼくが経営の代替わりをしたのが第21期目。
企業の寿命が30年だとすると、あと9年の内に次なる戦略を描かなければなりません。
そうでなくてもモノづくりの世界では、低価格の3Dプリンターの開発など目まぐるしく変化しています。
もう少し早いスタートが必要かもしれません。

手を広げすぎて失敗する

そんな意見もよく聞きます。
しかし、「手を広げる」とはどういうことでしょうか?

現在弊社おさだ工業所では、手すりや階段の製作、設置などの鉄の溶接加工業を中心に事業をしています。しかしそれだけでは売上は確保出来ません。
それ以外にも、社員の中には配管業の経験があるので配管の敷設もやったり。古い建物の解体もやります。建て方作業もやります。塗装もします。はたまたレールの枕木交換もしてきました。
また、材料についても鉄だけでなくステンレス、アルミ、なんなら木も使うこともありました。

これはすでに「手を広げる」ということになっていないでしょうか?
それでも運良く成功しているということは、「手を広げる」ことが必ずしも失敗に結びつかないのでは?

古参社員たちの中で経験のあるもの・自信のあるものは全て「関連事業」、やったことのないものは「手を広げる事業」という相対的な概念となっているようにしか思えません。
自分の能力外・経験外のことを言われるとどうしようもないので「手を広げると失敗する」とバリアを張っているだけのように感じます。

なぜ代替わりして二年後なのか

世の中には、代替わりした時が事業転換のタイミングだ、という評論家の方もいらっしゃるかと思いますが、従業員10名以下の鉄工所の場合、よっぽどそれこそ会社を潰す原因となります。
今までおさだ工業所を支えてくれた古参社員の理解・協力がなければ何をやっても成功しないでしょう。そこが創業社長にはわからない、二代目社長のつらいところです。
もっとも、ぼくは既存社員の雇用の保証を重視しているからなんですけど。

一年では上記のように早すぎる。三年では会社の寿命を考えると遅すぎる。

世代交代して二年のあいだは既存事業を引き続き継続しながらぼくの考えを理解して頂けるよう努力します。
そして二年間既存事業で社長として実績を残しながら新事業の準備をし、それから複数の事業に参入して、さまざまな可能性を探っていきます。

このままの状態をそのまま続けていくことこそ、先代の実績の上にあぐらをかいているだけのアホ二代目社長です。
現在の企業運営をしながら新しい展開をする難しさ。
誰にも任すことの出来ない新規事業は自らが責任者として行います。

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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。 Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...

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