あなたはどんな「人ザイ」ですか？社員自己評価チェックシート
継続王に、おれはなる！0360
中里良一氏の「嫌な取引先は切ってよい ～楽しさを追求する社長の非常識な働き方～」より。
中里良一氏の経営する㈲中里スプリング製作所では、年に一度、こんなシンプルな「社員自己評価チェックシート」にマルをつけてもらうだけ。
基本的に評価は社員が自分でする方針だそうです。
あなたはどんな「人ザイ」ですか？
①「人災」
自分ができないのは上司の教えが悪い。みんなが協力してくれない。私にはこの仕事は向かない。など責任転換をする通称「くれない族」です。他の人に災いを起こすことから人災といいます。
②「人罪」
10のことを教えても10のことすらできないタイプです。やる気もなく、「あの人には困ったものだ」と評価される人です。他に迷惑をかける罪深い人であり、給料分の仕事すらできない「月給泥棒」を人罪といいます。
③「人在」
与えられた仕事は、何とかこなせるが、それ以上に「頭」や「気」を働かせることをしないタイプです。会社の中で比較的多いとされる「指示待ち族」のレベルです。居るだけましということで人在といいます。
④「人済」
過去には確かに、会社に貢献し活躍したのだが、今はもうその気力もなく、過去の栄光に溺れて、いばり散らしているだけ、新しいものを受け入れようとせず、何の価値もない持論を押し通すタイプです。もう御用済みということで人済といいます。
⑤「人材」
潜在能力を持ち得る状態で、他のどの「人ザイ」にもなりうる可能性があります。料理で言えば材料段階で、今後の指導や環境により、おいしい料理に仕上がっていきます。
⑥「人財」
まさに職場にいなくては困るタイプです。10のことを頼むと10以上の成果を生み出す人です。専門能力もどんどん身につけ、豊かな人間性をもちやる気も十分で自己啓発を怠りません。まさに、職場にとっての財産という意味で人財といいます。
中里スプリングの必要とする理想的な社員とは・・・
「人材」「人財」へと発展させてゆける社員をいいます。
いつも良い意味での上昇志向で努力してください。
問われているのは愛社精神
その社員の才能、能力によって会社への貢献度は違うことは確かです。
しかし、「嫌な取引先は切ってよい」という方針と同じようにこちらの会社では「嫌な社員はやめてよい」という姿勢に一貫されています。
それは独裁やパワハラなどのニュアンスとは違い「そこに愛社精神はあるか」「なければお互い一緒に働きたくないよね」となり、一つになろうとする会社の妨げになる社員を排除していくこととなります。
たしかに上記の①「人災」②「人罪」③「人在」④「人済」の4つはその社員の技能や要領の良し悪しなどには触れず、愛社精神の有る無しを問うているようです。
その①から④に当てはまり、なおかつそれが正しいと貫ける社員ならば是非ともその会社をやめて、自分で事業をおこすことをオススメしたいと思います。
その方が大成するかもしれません。
またその方がお互いに幸せでしょう。
もうひとつの見方として、その①～④の社員が多いということは、企業側が反省する部分です。
その企業や代表に魅力がないということに気づくことができる、とも言えますね。
Teruyuki Kobayashi
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