非常識でしか99%の失敗を避けられない!
継続王に、おれはなる!0326
福井県を代表する地元のコンビニ、オレボステーションの大津屋の小川社長が電子書籍を発行していました。
マーケティングの大技
「オレボ」の約30年間の物語を、マーケティングの実務書として、とても読みやすく仕上げている。
業界関係者のみならず、中小企業経営者にとっては元気が出る本で、今後の小売業、サービス業にとって大きなヒントとなる。
大企業にとっては足元をすくわれる弱点を認識する本となっている点は見逃せない。(商品の説明より)
大津屋さんの歴史の中から、地元中小企業ならではの数々の技をつつみ隠さず全て書かれている印象、これで500円は安い!
大手にとっては非常識
大津屋さんは30年程前から、大手コンビニでは考えられなかったあの手この手で、常に地元密着型で地元コンビニ業界を先行していきます。
- 弁当やおにぎりの店内調理
- だし巻き玉子の実演販売
- おでんの店員によるサーブ
- オレンジBOXとほっかほっか亭を隣同士に出店
- 店内にイートイン席など・・・
今では当たり前のようになってきたこのようなサービスも、大手では出来ない発想と地元の消費者の事をしっかり考えた戦略で、大津屋さんは先行してやって来ました。
当時の業界では「非常識」だったはずです。
成功率は1%
当時のコンビニのコンサルタント阿部幸男氏によると、コンビニの成功率は1%だと言っていたようです。
「単独のコンビニチェーンの成功率は1%だ」と言われたが、「1%もあれば十分。面白い。やってやろうじゃないか」と闘志が湧いてきた。
それはコンビニはこうあるべきと説かれるセオリーに対して「誰がそんなことを決めたのか、それは企業側の都合でお客様の立場からみると反対に見える」と思うことがたくさんあったからだ。(本文引用)
「コンビニはこうあるべきと説かれるセオリー」を常識とすると、ことごとく非常識な道を選択してきたようです。
それは常に偽りなく地元のお客様の立場で考えた結果なのです。
だれもがやっていること、一見正しいと思われる常識的な策をやっていれば無難に過ごせるかもしれない。
しかし成功率は1%。
ならば非常識なことをやり続けることでその1%の中に入れるのなら、その非常識が正しい道なのでしょう。
Teruyuki Kobayashi
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