水野操「3Dプリンター革命」読書メモ
継続王に、おれはなる!0400
ぼくは本業は中規模の構造物のモノづくりをしているので、このタイトルに惹かれ書店にて購入しました。
「3Dプリンターが」革命を起こすのではない
・これまで以上に、製造業以外の人たちも、プロが使用しているのと似たような道具を使用してモノづくりをする力を得たのは確かです。
・3Dプリンターで新しい産業革命が起きる、という意見があります。しかし現代の製造業において「3Dプリンターが」革命を起こすとは筆者は思っていません。
・3Dプリンターが最も使用されているところは、製造業における「試作」という業務が中心なのです。
・どのようなモノづくりであっても、
1 アイデアを具体的な製品のイメージにする(デザイン、試作)
2 設計をベースに実際に作ってみる(試作)
3 問題のある部分を修正する
4 最終製品として製造する(量産)
というステップをたどって製造していきます。・比較的小規模な流通であれば、プロモーションから販売、物流、代金の回収までも個人レベルで大きな負担なしに扱うことができるようになってきました。
・異業種からメイカーズを目指す
・(やりかたを間違わなければ)仮に売れなくても、そこにリスクはありません。あなたが失うのはせいぜい平日の午後と休日にモデリングした時間くらいでしょう。今必要なのは「行動」することです。行動しなければむしろ損です。
・従来は、ユーザーと工業製品の製造との間には、大きなギャップがありました。まさに素人のような趣味で何かを作ることと、工業製品の製造プロセスとは全く別物でした。それを、個人や小規模組織が、工業製品と同じプロセスと道具を手にするチャンスとなっているのです。
製造業だけではなく、普通の個人ですらメイカーズになれる時代であり、実際に日本で製造業ではないコンサルタントの個人事業主がiPhoneケースを売りだした経緯などもかかれています。
子供の頃、プラモデル作りや図工の時間が大好きだった方なら、どんな職種の方でもその気になればメイカーズになれるような、わくわくする本です。
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上記のようなメイカーズになるための具体的な方法を、この本の著者のお二人は教えてくれます。
Teruyuki Kobayashi
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