池田晶子「14歳の君へ」サクッとメモ
継続王に、おれはなる!0344
ぼくは10歳と7歳の子を持つ父です。
例えば10歳の娘が成長して今から何年後かの多感な時期に「なぜ人は生きるの? 何のために、生きるの?」なんてぼくに聞かれた時には確実にテンパれます。
そんな何年か先に必ず訪れる瞬間に向けての予習としてこの本を読んでみました。
友愛について
ありのままの自分なんか見せたら、嫌われるかもしれないって?
かまわないじゃないか。ありのままの君が嫌いな人とは、友達にならなければいいだけじゃないか。
個性について
何が好きとか、他人からどう見られるかとか、そういうことが自分なのじゃない。
「本当の自分」は、そういうことに関係なく、今ここにあることだ。
勉学について
正しい答えもないのに、どうして考えるのか、考えられるのか、君は疑問に思うだろう。
考えるということは、正しい答えを出すことだとも誤解していたはずだからね。
なるほど、ある意味ではそれはその通りだ。答えがなければ、問いはないからだ。だけど、「そのことはどういうことなのか」ということを知るために、どこまでも考えていくと、答えというものはないと知る、そういう問いがあることに、人は気がつくことになる。
社会について
社会は一人一人の人間の集まりにすぎないのだから、一人一人の人間がよくなる以外に、社会がよくなる方法なんかない。
社会をよくしたいと本当に思うなら、他人が悪いと責める前に、自分がよくならなければならないはずだ。
まだ素直で、しかも不安定な14歳の疑問に答えるには、これぐらい素直な言葉が必要なのでしょう。
その素直な言葉がこの歳になったぼくの胸にザクザク刺さります。
自分の子どもが14歳になったらこの内容を教えてやろうと思っていたことが傲慢に感じるくらい、大人のぼくが今読んでおいて良かったなと思える人生の教科書でした。
Teruyuki Kobayashi
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