公益を口実に、他人に保護を求めるな
継続王に、おれはなる!0361
ウチの事務所に地元の電話帳の営業の方(推定60歳前後)が突然やってきました。
「来年の電話帳でおさだ工業所さんの名前を太字にして目立たせませんか?10000円なんですけど」
おさだ工業所は基本的に企業様を相手に商売をさせて頂いてるので必要ないんですとお断りすると、
「地元の電話帳なんで、地元に貢献すると思って一口お願いします」
と言ってきたとき、この本のこの言葉を思い出しました。
渋沢栄一の言葉
「日本資本主義の父」渋沢栄一の言葉を肩肘張らずにサラッと読める一冊、「渋沢栄一 100の訓言」より。
「公益を口実に、他人に保護を求めるな」
公益を口実にして
他の保護を求めるのは日本人の通弊である。(中略)
世間には随分勝手な説を立てる者がある。
【『渋沢栄一訓言集』道徳と功利】現代の言葉で言うと・・・
国のため、社会のためだ、と言って、他者や国家からの援助、保護を要求する人が、日本人には多い。
世の中にはずいぶん、勝手な口実を言い立てる者がいるものだ。
それ本当に心からあなたが「地元のため」と思っているんですか?
公益をうたいながら、実は私益のためじゃないでしょうね?
また会う日まで
その営業の方がぼくの知り合いで、その方の営業成績の為にひとはだ脱いであげよう!とぼくが思うのならわかります。
または、その10000円を払うことで、自社に利益になるようなことならわかります。
でも初対面の方に「地元に貢献すると思って」と言われたら「へっ?」となってしまいました。
ぼく、ある程度は地元のために無償で貢献していると思うんですけど・・・
まだ足りないと言うんですか・・・
ぼくはそういった地元のための活動をけっこうしているので、あなた(営業マン)もそんなに地元のことを思って活動しているならどこかのイベントで顔を合わせるはず。
そこから関係性を作っていけたらその時に契約させていただきますね。
といった話をしたら乾いた営業スマイルを残してお帰りになられました。
60歳前後の地元を想う先輩・・・どこかでお会いしましょう!
Teruyuki Kobayashi
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