素朴な疑問。そもそも「マーケティング」ってなんですか?
継続王に、おれはなる!0395
マーケティングの基本中の基本である、「公式な定義」を知らずして今まで上辺ばかりを見ていたような気がします。
解釈は人それぞれ、または時間が経つにつれて変わるものですが、せめて公式な各協会の提唱する定義は押さえておきたいところです。
有名な定義は押さえておくこと
多摩大学の豊田教授による、いわゆる「サルでもわかる系」の基礎から学びたい人のための入門書、「マーケティングってそういうことだったの?」を読みました。
難しい言葉が少なく、ストレスなくマーケティングについての抜けていた部分を補完してくれるので、ぼくはこういった本が好きです。
マーケティングには、有名な定義があります。それが、アメリカ・マーケティング協会(AMA)の定義です。大変権威のあるもので、これがいわば公式の定義だと考えられています。(中略)
(英文を)訳すと、
「マーケティングとは、顧客、クライアント、ビジネスパートナー、そして社会全体にとって価値のある提案を想像し、伝え、届け、そして取引を成立させるための活動や制度、そしてプロセスである(豊田訳)」となります。
まあ、あらためて言われても、「ああ、そうなんか・・・」という内容ですね(TεT;)
「公式の定義」は漏れがないようにすべての特徴をフォローしようとするものなので、どうしてもわかりにくい説明になりがちだそうです。
また、日本マーケティング協会の最新の定義はこちらです。
「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公式な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である(1990年)」
こちらも、「ああ、まあそうっすよね・・・」といった感じでなんかすいません。
そういった公式な定義を交えながらも、さすが素人に優しい豊田教授はこうまとめています。
「marketing(マーケティング)」は「market」と「ing」に分解できそうです。(中略)
「ing」には、何かが「動いている」ようなイメージがありませんか?つまり・・・市場を動いている状態にする → 市場を動かす
これが「マーケティング」のザックリとしたイメージです。
(中略)ここでは次のように定義します。
「モノ・サービスが売れるしくみをつくること」
これならなんとなく、しっくりくる解釈になりました。
でもこの定義はまだ不完全なものであり、まだ説明を加えなければならないそうです。
その説明がこのあとの本の内容となっており、奥が深いです。
色んなマーケティングの本を読みあさることで混乱してきたら、またこの「マーケティングの公式の定義」に立ち返ることが大事なような気がします。
この本は内容がしっかりしており、こんなもんじゃないです!
Teruyuki Kobayashi
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