「幼稚な仲良しサークル」と言う者ほど幼稚な法則
継続王に、おれはなる!0432
大人はよく「職場が緊張感に満ちている状態」と「水面下でいがみあっている職場」を混同します。
仲良しサークルと言う大人
目的を達成するためには、チーム内が常にお互いのちょっとしたミスでも吊るし上げるような緊張感のある状況って本当に必要なのでしょうか?
このように、ミスをしたことへのペナルティばかりを重視して、同じようなミスを他の人も繰り返さないような仕組みを考える意識が世の中には薄いです。
ペナルティを重視しないことを単純に「仲良しサークル」「考えが甘い」という言葉で濁すことが多く感じます。
しかし、ミスをした後の仕組み作りを重視したほうが単純に生産性が上がります。
個性を無視した努力は非効率
人間は4つの思考スタイル(分析型・構造型・社交型・コンセプト型)と3つの行動スタイルを持ち、それぞれのどのスタイルを重視しているかによって個性が各々違っているといいます。
この考え方が「エマジェネティックス」といい、そのエマジェネティックスについて書かれた本にはこう書かれています。
各思考スタイルには一見、「弱点」や「短所」と思える部分もあります。
たとえば、分析型であれば「冷たい」「打算的」。
構造型であれば「融通がきかない」「想定内に弱い」「詳細にこだわる」。
社交型であれば「情に流されやすい」「人の意見に左右されやすい」。
コンセプト型であれば「時間やお金にルーズ」「飽きっぽい」など。
エマジェネティックスでは、これらを「弱み」と捉え、それを克服するように自分を改めよう、という考え方はしません。
人間は上司・部下にかかわらず、誰しも長所と短所があります。
上司が部下の短所を正そうという行為は上記の考え方で言うと、非効率ということになります。
ペナルティを重視することで溜飲を下げるだけとなっていることが非効率であることに気付いた人間を、単純に「幼稚な仲良しサークル」と断じる大人は思考停止していると言わざるをえません。
お互いの長所・短所をよく知り、その長所・短所を認め合うことは「仲良しサークル」ではありません。
ある人の短所をこの人の長所で補完しあうような関係づくりに重点を置いたほうが生産性は上がるでしょう。
Teruyuki Kobayashi
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