巻き込みベタな人は「人間力」の向上を目指そう。~みつばち先生のお話から~
継続王に、おれはなる!0471
ぼくが今通っています、あるデザインアカデミーで「みつばち先生」と呼ばれている鈴木輝隆先生が特別講師として講義されたので、デザイナーではないぼくが感じたことを書きたいと思います。
「みつばち先生」とは
鈴木先生は江戸川大学 社会学部 現代社会学科の教授です。
日本各地(ローカル)には、さまざまな産業があり、それに関わるさまざまの人々がいます。しかし、デザインが 今ひとつだったり、情報発信力に乏しかったりすることで、その産業や産物が世の中から見逃されてしまうケースも多々あります。(中略)
そうした見逃されてしまいそうな地域(ローカル)に “咲いている花” を素早く見つけ出し、それらを優れたデザイナーやアーティストといった “才能” と的確に出会わせ、双方に稔りのある結果をもた らすことを仕事とする
ミツバチは花々の間を飛び回り、受粉することで、稔りをその植物にもたらしますが、鈴木氏の役割は正に、このミツバチのごときものです。
第687回デザインギャラリー1953企画展「みつばち先生 鈴木輝隆展」 – 日本デザインコミッティー
このように、その業界では名だたるデザイナーやコピーライターなどを巻き込み、各地方の再生に貢献されている方です。
今回はどちらかというと実際携わってきたデザイン的な事例、デザイナーさん向けの話がメインでした。
しかし鈴木先生自身は「デザイナーではない」とおっしゃっており、その話の端々に「人の巻き込み方」のエッセンスを感じました。
「無意識」状態のレベルアップ
・リップマン(イギリス)「人間は思考の節約をする」
物事を一瞬で無意識に判断(把握)しようとする生き物である。カテゴライズしてしまう。
ステレオタイプは「思考の節約」。そうすることで素早く他者を判断できる、集団のイメージが明確になる。ブランド化。・思考の節約をして相互作用を作っていく
わかりやすくシンプルに変換して他者に伝え、巻き込んだ相互作用は何が起きるかわからない、を楽しむ。・目利き力を上げる
いい物を見たりいい人に会えば人間力が上がる。自分の無意識の状態でのレベルを上げていく。・未知化
わからないを追求する。わかった時点で成長は止まる。・サプライズがない地域では活性化しない
・地元の人だけでの合意形成は妥協案になる
全く違う分野からのデザインによる合意形成が必要。民主主義的では新しいものは生まれない。
多数決は☓。トップが決める合意形成。・自分自身の絶対的な価値を信じこむ
直感を信じる。直感はその人の価値観、美意識による。「だったりして」の発想=妄想力。自由度が増し、優れたデザインが生まれる。
自分勝手に思い込む。自分勝手力。・短期的な視点でなく10年続ける
続けているうちは失敗ということはない。
巻き込むことができる人は、その人に人間力と運が必要です。
ライフネット生命の出口社長の持論で「本を読むこと」、「人に会うこと」、「旅をすること」という3つで人は成長するということがあります。
それと同じように、いい物を見たりいい人に会って「無意識状態の自分」のレベルを上げることが人間力向上につながり、気付いたら周りの人を巻き込んでいた、につながるのでしょう。
「みつばち先生」の著書
これから読みます!
Teruyuki Kobayashi
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