岡本太郎「今日の芸術」読書メモ~新しいといわれたら、それはもうすでに新しいのではない
継続王に、おれはなる!0481
今日(2/26)は、ぼくが没後に本を読んで感銘を受けてファンになった故・岡本太郎氏の誕生日ということもあり、その岡本太郎氏の名著から。
新しいということは、なにか。
・芸術におけるほんとうの意味の新しさということは、へんな言い方ですが、新しいということになる以前にこそあるのです。すこし極端にいえば、新しいといわれたら、それはもうすでに新しいのではない
・ほんとうにゆきづまっていればこそ、苦しんだあげく、あたらしい試みが出るのです。むしろ日本では、ゆきづまるどころか、安心して、すわりこんで、なにかまた新しい型がむこうからやってくるだろうくらいに考えているのです。
・いざ「でたらめ」を描こうとすると、それが描けない。(中略)自分の意志と責任をもってやる「でたらめ」は、ほんとうは「でたらめ」ではない
・自分のうちにあるものを外へ投げ出す。
・芸術には邪道とか正道などということは絶対になりたたないのです。というのは(中略)古い型を否定して、新しい、だれもが想像できなかったようなものを創りだしていくのが芸術の本質だからです。
・「芸術は、決意の問題だ」
・自分を積極的に主張することが、じつは自分を捨ててさらに大きなものに賭けることになるのです。
この本では芸術の「新しさ」について定義されていますが、この「芸術」を「生き方」とか「経営」とか「価値創造」に置き換えてみるといきなり自分ごととなって納得できます。
美術・芸術に興味のない方でもハッとすることができるでしょう。
Teruyuki Kobayashi
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