小山 昇「5年で売上2倍の経営計画をたてなさい」読書メモ
継続王に、おれはなる!0497
人口も縮小傾向にあり、消費税も上がり、必要なモノもすべて揃っている現在。
少し前までのイケイケ時代のような無計画の行き当たりばったりの経営では未来がありません。
以前「経営計画は1冊の手帳にまとめなさい (中経出版)」という本では経営計画書の書き方や考え方を学びました。
で、今回は同じ著者のこの本を読んでみました。
単純にお金儲けの為に2倍の計画を立てるのではなく、現状とその高い目標との具体的な差を埋めていく行為が会社の活性化につながる、そんな内容です。
「やり方」ではなく「決定のスピード」
・「いまと同じやり方では会社は成長しない」ことに気付いてもらい、「いままでの経営を変え、成長する」ことを決定してもらう
・多くの社長は「敵はライバル会社」だと考えていますが、そうではありません。敵は「時代」です。(中略)「変わる=「安定」なのです。
・「コカ・コーラ」が、コーヒーやお茶の製造販売を積極的に展開するようになったのは、マーケットの変化を予測しながら、事業を変えたから
・(経営計画の)「数字」は早く決めるのが正しいのであって、根拠や妥当性は二の次です。
・「アバウト」でもいいから、まず数字を入れてつくってみること。(中略)経営者は「会社の現状」と「会社の行き先」を数字で表現することが大切
・会社の将来は「やり方」で決まるのではなく、「決定のスピード」で決まる
・会社で行う「新しいこと」とは大きく分けて次の5つ
①新規顧客の獲得
②商圏の拡大
③新規事業の開始
④M&A(企業の合併・買収)
⑤事業の撤退・これからの時代は「(2万円よりも)1万円使ってくれるお客様」の「数を増やす」のが正しい
・ランチェスターの法則の第一法則「弱者の法則」
・新規事業は、現在と似たような市場を攻める
・新市場に行くときは「ライバル会社のある周辺事業」に徹する
・間違えたと思ったら、すぐに撤退する
・「鉄砲は売らないで、弾を売る」
・自己資本比率が上がっても無借金の会社になると、銀行は、いざというときにお金を貸してくれない
・経営の安定化を図るには、銀行からお金を借りてでも、内部留保を減らしてでも、社長の株式保有率を「67%以上」にすべき
ぼくの恩師のひとりでもある「6日間で学ぶ、中小企業の再生法」の著者、片岡巧男先生からは「10年間で10倍の経営計画を立てなさい!」と言われましたが、考え方は同じです。
やることを決定し、やらないことを決定する。
決定することは全責任を持つ社長しかできません。
決めることが社長の本来の仕事です。
Teruyuki Kobayashi
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