第152回「芥川賞・直木賞」候補10作を購入したい時のリンクメモ
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第152回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)の候補作10作が発表されました。
来年1月15日に最終的に「芥川賞・直木賞」が決まるのですが、どんな候補作があるのか、自分用に購入リンクメモをまとめましたので、シェアしておきたいと思います。
第152回芥川龍之介賞候補作品
上田岳弘『惑星』(新潮8月号)
アフリカの赤ちゃん工場、新宿のデリヘル、パリの蚤の市、インドの湖畔。
地球上の様々な出来事が交錯し、飽くなき欲望の果て不老不死を実現した人類が、考えうるすべての経験をし尽くしたとき、太陽による錬金術が完成した。
三島賞選考会を沸かせた新潮新人賞受賞作「太陽」と、対をなす衝撃作「惑星」からなるデビュー小説集!
小野正嗣『九年前の祈り』
「握っていなければならぬ貴重な手がふと離れてしまうとき、あたりにたちこめるとりとめのない時間は、甘美な苛酷さへとまがまがしく変容する。
その一瞬に立ちあった者の心の乱れは、容易にはおさまるまい。『九年前の祈り』は傑作である。」─蓮實重彦氏絶賛!!
幼い息子をつれて海辺の小さな集落に戻ってきたシングルマザーのさなえ。痛みと優しさが胸を衝く〈母と子〉の物語。
小谷野敦『ヌエのいた家』
小谷野敦氏の「ヌエのいた家」(文学界9月号)は、まだ書籍化されていないようです。
小野さん4度目 芥川賞の候補に 佐伯市出身の仏文学者(大分合同新聞) – goo ニュース
高尾長良『影媛』
こちらも書籍化されていません。
新潮掲載の一部をこちらから立ち読みできます。
立ち読み|新潮|新潮社
高橋弘希『指の骨』
来年1/30に発売予定。予約受付中です。
果たしてこれは戦争だろうか。
いや、これも戦争なのだ──。
34歳の若さで戦争を描き、全選考委員絶賛話題沸騰の新潮新人賞受賞作。
第152回直木三十五賞候補作品
青山文平『鬼はもとより』
時は江戸中期。
飢饉にあえぐ最貧小藩の経済を、いかに誰も飢え死にしない藩に作り変えるか?
フリーの藩札コンサルタント・奥脇抄一郎と、鬼となって藩内の改革を実現する貧乏小藩の家老。
命をかけて藩改革に取り組んだ二人の男の物語が感涙をよぶ! 松本清張賞受賞作家にして元経済記者だった著者だからこそ描ける斬新な長編時代小説!
大島真寿美『あなたの本当の人生は』
「書く」ことに囚われた三人の女性たちの本当の運命は――。
新人作家の國崎真実は、担当編集者・鏡味のすすめで、敬愛するファンタジー作家・森和木ホリーの屋敷で住み込みのお手伝いとなる。ホリー先生の屋敷では、秘書の宇城圭子が日常を取り仕切り、ホリー先生は真実のことを両性具有の黒猫〈チャーチル〉と勝手に呼ぶ。編集者の鏡味も何を考えているのか分からず、秘書の宇城は何も教えてくれない。
何につけても戸惑い、さらにホリー先生が実は何も書けなくなっているという事実を知った真実は屋敷を飛び出してしまう――。
木下昌輝『宇喜多の捨て嫁』
レビューより・・・
宇喜多直家、という一般的にはあまり知られていないであろう戦国武将をメインに据え、
彼とその周辺人物、そして彼の生きた戦乱の世が骨太な筆致で描かれています。
これでもかとばかり繰り返される裏切り、謀略、争い。
残酷な運命に翻弄されながら、それでも必死に生きてゆく人々の姿。
気付けば物語世界に引き込まれて、最後のページを閉じるまで出られなくなっていました。
西加奈子『サラバ!』
1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに―。
万城目学『悟浄出立』
レビューより・・・
西遊記や三国志など,中国の有名な古典作品を題材に,主役ではない側を描く五篇.
著者の作品に多く見られる,奇想天外な話運びやコミカルな要素は完全に鳴りを潜め,
ひたすら静かに,そして淡々と語られる様子は,明らかにこれまでとは違う雰囲気です。
Kindle版だと冒頭部分の試し読みができるので便利ですね。
個人的には西加奈子氏の『サラバ!』に興味があります。
Teruyuki Kobayashi
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