経営計画書は社員のために作るものである
継続王に、おれはなる!0277
よく、会社は誰のためのもの?という議論がありますが、今回は経営計画書に関してです。
経営計画書を作る目的は、お客様のためでもなく、もちろん経営者のためでもなく、社員の為に作るべきです。
ほとんどの零細企業は経営計画書がない
社員の通常業務などで失敗があって、それに対して改善していってもまた同じような失敗が繰り返される。
おさだ工業所のような従業員10名以下の鉄工所にはよくあることです。
しかし、その失敗と改善の繰り返しの根本の原因はそもそも経営計画書が出来ていないことの場合が多いです。
その時の雰囲気や気分で方針を決めるのではなく、社長の方針を紙に明文化することで、くだらない失敗の繰り返しからくるお客様への迷惑がなくなるでしょう。
おさだ工業所でも経営計画書がないことにやっと気づき、経営計画書に関する本を買い漁っている最中です。
そんな中で出会った本で、こんな気付きがありました。
社員は「お客様第一」、社長は「社員第一」
「ドロくさいけど必ず結果が出る!経営計画のつくり方」の著者は、社員の満足(ES=エンプロイーズ・サティスファクション)を自転車の後輪、顧客の満足(CS=カスタマーズ・サティスファクション)を自転車の前輪と置き換えて、こう説明しております。
まず、自転車のハンドルを握り、会社がどの方向に進むかを決めるのは、経営者の役割です。社員にも顧客にもできません。(中略)
ただし、社長がハンドルを握って方向を決めるだけでは、自転車はまだ動き出しません。自転車が動くのは、後輪が回るからです。社員は全力でペダルを踏んで後輪を回さないといけません。(中略)
後輪が動くことで自転車は前に向かって進み始めます。すると前輪も回り、顧客の満足度(CS)も向上します。(中略)まずは社員を満足させるのが先なのです。社長が社員を大事にして、その結果、満足を得た社員だけが、ライバルたちよりもお客様の満足させていくのです。
社員のために経営計画書をつくり、その通りに社員が実行してくれて初めて顧客が満足する。
このような考え方に共感します。
今までは顧客も社員もどちらも大事!と中途半端な部分があったかもしれません。
ブログにしてもPOPやニュースレターにしても経営計画書にしても、ものを書くということには読んでもらうターゲットを絞る必要があります。
まずターゲットは社員に絞り、その経営計画書を読んだ社員がしっかり実行してくれて、結果的に顧客が幸せになるような経営計画書にしていきます。
Teruyuki Kobayashi
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