溶接って実は女性向き!?溶接女子座談会でのぶっちゃけトークが心強い
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少子高齢化に伴って年々労働人口が減っていく中、製造現場の技術者不足を感じています。
これからの若い方にモノづくりや溶接の楽しさを知ってもらう活動をしていく一方で、女性の働き方として、溶接士という選択肢を頭の片隅に入れてもらう発想も必要だなあと、この記事を読んで感じました。
先日弊社が掲載された業界紙の「溶接ニュース」の新春特別企画で、溶接女子座談会なる記事がありました。
↓弊社の掲載記事
当社史上初!全国業界紙「溶接ニュース」で、まるっと1面長田(おさだ)工業所について掲載されました | 小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉
溶接の向き不向きは、「性別」よりも「性格」
22歳から48歳までの現役で溶接を仕事としている4名の女性の方々が「女性が溶接を仕事とすること」について話されていました。
溶接歴が3年の方もいれば、10年、中には28年といった筋金入りの溶接女子のぶっちゃけトーク。
中には数年前の全日本の溶接の大会で優勝した方もいらっしゃいました。
そのなかで気になったフレーズを書き出してみました。
・溶接はやはり難しかったのですが、興味のほうが上回っていました。
・最近は女性の監督や職人が増えてきたこともあり、(働くための)環境は改善されてきているように思います。
・入社して4年ですが、やっと仕事の流れがつかめるようになってきました。(中略)思ったほど腕力を必要とする仕事でもなく、(中略)女性でも十分に活躍できる仕事だと思います。
・繊細な運棒(うんぼう:溶接の手さばきのような意味)を求められるティグ溶接(溶接法の一種)などは「女性向き」と言われることもあります。
・溶接の向き不向きは、「性別」よりも「性格」が大きい
・(溶接は)女子一生の仕事、家庭とも両立
・女性の場合、溶接に出会うきっかけが少ない(中略)興味をもってはじめたら女性でも十分に続けられる仕事だと思います。
・女性が職場にいるということで多少は(男性に気を遣わせていることが)あると思いますが、仕事の上では全くないと思います。その気遣いも入社当初に比べれば、年を追うごとに薄まってきた
・最近、何かで趣味のものづくりで、OLが仕事帰りに溶接をして帰宅するというニュースを見ましたが、こういうイメージが広がれば、女性ももっと溶接に興味をもつ
・「女性だからできない」と決めつけるのではなく、まずは挑戦させてほしいですね。
・(男性に代わってほしいという仕事は)基本的にはないですね。機械化が進み、重量物などもホイストやクレーン(吊り上げ機械)を使えば、女性でも楽に運ぶことができます
・(溶接女子の仲間を増やすには)溶接を知ってもらうなどのイメージ作りが大切だと思います。難しいとは思いますが、溶接をアピールする場所が必要
・昔に比べれば女性が溶接をして驚かれることも少なくなりました
「女性だからできない」と決めつけないこと
男性が多い職場ではよくあることでしょうが、まずは迎え入れる側が「できない」と一方的に決めつけないことが大事なのでしょう。
また、女性溶接士を増やすということと同じように、溶接の社会的地位をより向上させるようなアピールの機会を増やしていきたいです。
ニュース記事 | 溶接ニュースバックナンバー | 第3081号 2015年新春特別号
Teruyuki Kobayashi
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