小林輝之の社長室〈長田(おさだ)工業所代表ブログ〉

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矢野和男「データの見えざる手」読書メモ

   


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どれだけ優秀な人でも、人間の活動には限界があるんですね。

これまでは経験則などで語られていた人間特有の行動が、データに基づいて明らかになっていくのでしょう。

ウェアラブルセンサを使い、のべ100万人日以上の被験者の身体活動や位置情報などの行動データを取って人間の「法則」や「方程式」があきらかになっていく可能性を示唆した一冊です。

 

マシンでできること、マシンではできないことを知る

・(ToDoリストで一日のやりたいことをやりきろうとしても)科学的な法則により、時間の使い方はあなたの自由にはならないのだ

・多数の(ランダムな)やりとりがあると、確たる原因がなくとも特徴的な偏りが生まれる。資源の分配が偏るのは、決して能力や努力によるものでなく「やりとりの繰り返し」による統計的な力であることを忘れてはならない

・この「(やりとりの)繰り返しの力」を背景にした「資源配分の偏り」こそが、幅広い人間行動や社会現象を説明するのである。これを理論化したのがU分布である。

・(「意思」や「好み」や「情」できまると思われている)人の行動も(エネルギーのやりとりで行われている宇宙のあらゆる変化と同じように)特別ではない。

・帯域ごとの活動予算を知ってすべての帯域を使いきる

・なんとなくそれ以上続けるのは気が進まなくなる(中略)そのときは、実は、活動予算を使い果たしていたのかもしれない

・人間の活動は、まさに熱機関と同じ制約下にあることがわかった(カルノー効率)

・「行動の結果が成功したか」ではなく「行動を積極的に起こしたか」がハピネスを決める

・「会話時に頻繁によく動く」のは、「積極的に問題解決する人」に共通の特徴

・社員の身体運動の連鎖による活発度上昇⇒社員のハピネス・社員満足の向上⇒高い生産性。高い収益性、という因果関係が成り立っているといえる。

・(営業等で)最後に会ってからの時間(期間)が長くなると、ますます会いにくくなる(面会確率が下がる)ことが明らかになった。そして、それはきれいな反比例の法則に従うのである。これを「1/Tの法則」と呼ぼう。

・主観的概念だったものを客観的に数値化すること

・仕事や生活に楽しさや充実感を得ている人は、身体運動の継続性が高いことが明らかになった

・会話の品質は重要であるが、我々のウェアラブルセンサを使えばこの「建設」的な会話になっているかどうかを計測可能である

・「運こそ実力そのもの」

・学習するマシンは、問題を設定することはできない(中略)関わるデータがすでに大量にある問題しか適用できない(中略)結果に責任を取らない。(中略)このような(マシンでもできるような仕事をこれまでやってきた人は、できるだけ早く問題を作る側の仕事に軸足を移すべきであろう。

・(今後はホウレンソウに加え)「マツタケ(巻き込み、つながり、助け合い)」が必要

 

 

例えば「従業員満足度」が高い会社はもうかっている、といったような、今までだったら経験則でしかなかったようなことが、これからのビッグデータの分析を通して明らかになっていくのでしょうね。

 


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@terukobayashi 小林輝之 ●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。 ●製造工場の改修工事業経営の傍ら、文章力向上のため毎日ブログを書いてます。 ●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたりしています。 Apple/LINE/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc... 毎日更新してます。 ・広告記事などにも挑戦しています。原稿依頼はこちら⇒kobakoba5056あっとgmail.com

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