一見、熊手のオバケのようなこの道具。実は「アレ」を採取するものだった!
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福井県坂井市で鉄工所をやっていなかったら、わたしとは一生出会わなかっただろうな、というモノづくりにたまに出会います。
今回は新潟県の、もずく漁師さんからのご依頼で、「『もずく』を採る熊手っぽい道具」をつくりました。
「もずく酢」以外の調理法が思い浮かばないあの「もずく」です。
わたしの想像ですが、上の方の穴3つで長い柄をつけて、船に乗って浅い海底にある「もずく」をガリガリ引っ掻くんでしょう。
実はこの「ステンレス製もずく採り器」、今回で5枚目のご注文となります。
毎度毎度、その漁師さんのこだわりで、採る場所によって今回はステンレス板の厚みを変えたり刃の隙間を1.0㍉にしたり1.5㍉にしたりと試行錯誤して注文されます。
オーダーメイドでサビに強いステンレスを使っているのでそんなに安くはありません。
しかし、お客様には「この器具で『もずく』がよく採れて、オーダーメイドでかけた経費の何十倍も元が取れるんだよ。」とおっしゃっていただいてます。
わたしもこのもずく漁師さんのような、道具のこだわりや創意工夫を見習いたいです。
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Teruyuki Kobayashi
代表 : ㈱長田工業所(おさだこうぎょうしょ)
@terukobayashi 小林輝之
●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。
●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。
Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...
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