鉄のパイプをT字に溶接するときは端をエグるか潰しています
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おさだ工業所は、鉄パイプで柵を作ることが多いのですが、その時に多用している機械が「パイプえぐり加工機」です。
読んで字のごとく、パイプの端をえぐって、くっつける相手のパイプの形状にあわせる機械です。
わたしが入社する前から存在しているので、たぶん20年以上は使い倒している機械、まさに鉄人です。
このように、単純にパイプとパイプをT字にくっつけてみると、スキマができてしまいます。
これではスキマを埋める手間や、余計な溶接の熱がかかってしまいます。
下の方のパイプの端をこちらの「パイプえぐり加工機」で上のパイプの形状に合わせて削ります。
すると、ピッタリハマって無理のない溶接ができます。
別の加工法として、こういった大量生産の足場材やタラップなどでは、そのスキマを無くすために、パイプの端を潰してあるものもあります。
また、上のパイプに穴を開けて、そこにパイプを突っ込んで溶接してあったりするパターンもあったり。
普段何気なく存在している柵や手すりを、あらためてこういった視点でも見てみてください。
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Teruyuki Kobayashi
代表 : ㈱長田工業所(おさだこうぎょうしょ)
@terukobayashi 小林輝之
●溶接士免許から調理師免許まで幅広い経験をもつ福井県坂井市春江町の㈱長田(おさだ)工業所代表。
●金属加工のワクワクを一般の方にも知ってもらいたいため、溶接キャラのLINEスタンプを作ったり、溶接工場をテーマパークにするプロジェクトを進めていたり、インテリアブランド立ち上げにとりかかっていたりしています。
Apple/読書/出版/経営/モノづくり/Amazon/ラーメンetc...
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