「経営革新計画の承認」と「クラウドファンディング」の3つの共通点
0914
溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」のオープンを控えて慌ただしい毎日ですが、実はすでに次の1年後の計画に向けて動いております。
先日おさだ工業所は、その1年後の革新的な新事業計画について、中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律に基づき、福井県知事の承認をいただきました。
いわゆる「経営革新認定」です。
簡単に言うと「この会社はこんな革新的なことをやりたいそうだ!現実味があるから、みんな支援してやってくれーい!」と県知事に通達してもらうことです。
この承認を受け(内容はまだ伏せておきますが)1年後の新事業に向けて、研究開発に動いていきます。
これでわたしは去年のクラウドファンディング、今回の経営革新認定と、零細企業がイノベーションを起こすためのふたつの新事業を起こすキッカケとなる流れを経験しました。
この流れから、その「経営革新計画の承認」と「クラウドファンディング」について、これらの3つのメリットの共通点を感じています。
①マーケティング調査
クラウドファンディング仲間の小野さんが、「クラウドファンディングを行う目的」というブログ記事で、このようなメリットを書かれていたので引用させていただきます。
>マーケティング調査
自社の商品アイデアやサービスを掲載し、反応を見ることで、どの客層にどの程度反応があるのかを調査できます。売値などの参考にもできます。
クラウドファンディングを行う目的|TAMA試作ネットワーク
革新的な新商品やサービスをふと思いついたところで、それが本当に実現性があるかは自分一人では推測できません。
クラウドファンディングに載せることで、全国の潜在的なニーズを知ることができ、実現可能性が増します。
対して経営革新認定は全国の顧客の声とはレベルが違いますが、少なくとも福井県知事を含む、県の職員の方々のお墨付きをいただくことができ、新事業の展開の現実的な自信につながります。
②資金調達
同じく小野さんの記事の引用から。
>資金調達
クラウドファンディングでは、目標金額を定めて資金を集め、資金調達を行うことができます。
クラウドファンディングを行う目的|TAMA試作ネットワーク
この部分が経営革新認定の一番のメリットとなりそうですが、弊社はこれが目的ではありませんでした。
しかし、この経営革新認定を受けることで、政府系金融機関から通常よりも低金利で融資を受けられたり、保証協会の枠が広がったり、補助金申請が有利になったりします。
クラウドファンディングでは当たれば数千万円の資金が調達できるかもしれませんが、こちらのほうが確実に多くの資金を動かせます。
③社会的信用
去年、クラウドファンディングを経験してから、弊社の知名度が上がるとともに、社会的信用も上がってきた実感があります。
>社会的信用
クラウドファンディングでプロジェクトが成功すると、それだけ一般ユーザーの支持を集めたという実績になり、社会的な信用も増します。
クラウドファンディングを行う目的|TAMA試作ネットワーク
経営革新認定を受けたことは、各関係機関に連絡が行きます。
福井県知事の承認という印籠で社会的信用があがることで、上記の資金調達にもつながります。
また、この会社は「社会のために前向きに経営改善をする意思がある」ということを世間に知っていただくことで、思いもよらないところから、次の新事業の話が舞い込んだりします。
経営計画の作成の一環として
上記の3つの共通点以外で番外編的に、これが1番の目的でもあるメリットがあります。
それは自社の経営状況を見直し分析して、自社の方向性を定める良い機会になることです。
これまでに、いろんな方々の助けを借りてこのふたつの事業を動かしました。
その方々のためにも、「あたらしい価値をつくり、すべての人々の笑顔をつくる」という企業理念を叶えていくためにも、事業展開していきます。
Teruyuki Kobayashi
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