(仮想出版)ゼロから始める2代目社長力(第五章:情報の出し手側に立つ)
2016/07/16
「夢は本を出すこと!」と、ひとりで言い出して、言うだけでなく一度本を書く練習をしてみたいと思って書いてみた「仮想出版」シリーズ。
2014年の4月ころに書き始めたのですが、途中で途切れてから2年間ちょっと、その存在すら忘れていました。
先々月くらいに「続きをぜひ読みたいです!」という奇跡のコメントをいただいたことをきっかけに、最低限完結はしとかないと、と思いました。
2年前の自分に比べて、個人的にかなり成長した実感もありますし、あと2章を書き進めていきたいと思います。
————–
第五章:情報の出し手側に立つ
あなたの存在価値とは
さて、事業を成功に導いて従業員の生活を守るミッションに燃えている2代目社長は、とにかくいろんな勉強をしよう!と息巻きます。
もちろん勉強は大事です。いろんなセミナーに参加したり、たくさんの本を読んだり。
でも、いつまで「受け手」の立場でいるつもりでしょうか。
例えばセミナーの主催者や講演者は、情報の「出し手」、それを受けて勉強する人は、情報の「受け手」です。
一生勉強という言葉もありますが、一生「受け手」では何のために高い授業料を払っているのでしょう?
いつまでも生徒のままではそこに利益は生まれません。
「先生」側に立って初めてそこにあなたの存在価値が生まれ、それが付加価値になり、会社の利益につながるのです。
どんな小さな分野でもいい
「先生になんてなれるはずがない!」
たしかに大学の先生や、コンサルタントの先生のようなレベルは、そもそも本業ではないので、そこを目指すということではありません。
・あなたの会社でできることの中でも、とくに絞った分野
・あなた自身のマニアックな趣味について
・セミナーや本などで、身につけたばかりの知識
どんな小さな分野でもいいので、今までの人生でインプットした情報を、アウトプットしまくりしましょう。
最初の目的は、アウトプットの練習をして、実績を積み、自分に自信をつけることなんです。
アウトプットは技術
情報の出し手側に立つと、こんなメリットがあります。
まずは、プレゼン能力の向上です。
2代目社長にとってアウトプットとは、技術のひとつです。プレゼン能力につながります。
そこまで魅力のない内容や商品でも、あなたのアウトプット(プレゼンテーション)によって大きな魅力あるものにうつります。
経験の乏しい2代目社長の仕事として効率的なのは、今ある資産・技術を大きな魅力あるものとして世間に数倍にも魅せる仕事です。
あなたに人が集まってくる
もうひとつにメリットは、あなたに人が集まってくるということです。
こんな2種類の2代目社長がいるとします。
①「教えてほしい」「協力してほしい」「情報がほしい」のクレクレ社長
②「教えてあげる」「協力してあげる」「情報をあげる」のアゲル社長
この分け方は極端ですが、①のクレクレ社長は情報の「受け手」側の社長で、②のアゲル社長は情報の「出し手」側の社長です。
あなたはどちらの会社の社長に会いに行きたいですか?
・あの社長に会えば、なにか化学変化が起きるかもしれない。
・あの社長なら、なにか解決策が見えてくるかも?
そんなアゲル社長に会いに行きたいはずです。
情報の出し手側に立つことは、ひとが集まる側に立つということなんです。
インプットとアウトプットの繰り返し
人脈の乏しい2代目社長は、周りから寄ってきてもらうような社長を目指さないといけないと思います。
そのためのキーワードは「情報の出し手側に立つ」「アウトプット技術を身につける」です。
アウトプットし続けるということは、次第にネタが無くなってくるので、同時進行でインプットすること。
自己満足の目的でセミナーや本などで「受け手側」として勉強しているのではありません。
今あなたは「出し手側」に立つために「受け手側」で勉強しているにすぎないのです。
—–【第五章:情報の出し手側に立つ おわり】—–
第六章:2代目社長を楽しむ に続く
目次
はじめに
第一章:創業社長を尊敬する
第二章:自分の立ち位置を確認する
第三章:社長は作業はしない
第四章:運がない人なんていない
第五章:情報の出し手側に立つ
第六章:2代目社長を楽しむ
おわりに
Teruyuki Kobayashi
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