(仮想出版)ゼロから始める2代目社長力(第四章:運がない人なんていない)
2016/07/16
継続王に、おれはなる!0520
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第四章:運がない人なんていない
あなたは運がいいですか?
こんな質問をされて、あなたはどう答えるでしょうか?
ぼくは最近やっと、自分が運のいい星の下に生まれたと気づいてきました。
第一章でも書きましたが、父親のお陰で一軒の工場と腕の良い職人さんが、すでにそこにあること。
その段階から初められているありがたさが、身にしみてきたのです。
でも何年か前までは、こんな捉え方をして「ぼくの人生は運が悪い」と考えてしまうこともありました。
・自分は本当は違う仕事がしたかったのに
・年配の職人さんばかりだから、自分の思うように仕事ができない
・斜陽産業(右肩下がり)の業態を引き継がされた
ベンチャーの社長が聞いたら羨ましい悩みだと思います。
人、モノ、カネがとりあえずそこに「ある」なんて、なんて恵まれているんだろうと。
世の中のどこかに、何年か前までのぼくのような、こんなマイナス感情を持つ2代目社長がいるから、Googleの検索窓に「2代目社長」と入れると、
「2代目社長 バカ」
「2代目社長 ダメ」
と、情けない関連する検索キーワードが出てきてしまうんでしょうね。
さて、以前のぼくとは違って、あなたはもうすでに自分の運の良さに気づいていますよね?
運の悪い人なんていない
運がいい、悪いなんて所詮その人の考え方次第。
「運が悪い」と嘆く人は「自分は不幸だ」と思いたいのでしょう。
そもそも何が幸福なのか?お金があれば幸せなのか?
この考え方は、その人の価値観の問題であり、哲学的な話になってきます。
なのでここでは「哲学エッセイ」で有名な池田晶子氏の「14歳の君へ」という本の言葉を抜粋することのみで終わっておきたいと思います。
自分を認め、他人をねたまず、何かを誰かのせいにもしない。
すべてそのまま受けいれる。そういう心が、不幸でない幸福な心だ。
人は心で不幸になっている、自分で自分を不幸にしていると気づくなら、君の心はきっと幸福になるはずだ。
諸行無常がデフォルト
さて話題を変えて、個人心理学と呼ばれるアドラー心理学では「すべての悩みの根源は対人関係だ」と言い切っています。
その人と出会ったことで運が悪かったと悩むか、運が良かったと喜ぶかはその人の考え方次第なんでしょう。
とはいえ、人生の一瞬一瞬を切り取ると「運が悪い」と判断せざるをえない状況は何度もあります。
でもそれも「運が悪い」のではなく、それが普通。諸行無常がデフォルト(初期設定)です。
ただ、「この世の万物は常に変化して、ほんのしばらくもとどまるものはない」という諸行無常の教えに甘えて何も手を打たないわけにはいきません。
前向きに学びや挑戦のや出会いの回数を増やすことで、より良い運を引き寄せることができると信じます。
読書、旅行、人と会う
誰しも、より良い運を引き寄せて、幸福になりたいと願っていますが・・・
さすがのぼくでも、最近運がないなあと思う出来事が続き、下を向いて、視野が狭くなることがたまにあります。
そんな死んだような顔をした自分の元へ、誰がどうして幸運を運んでくれるでしょうか。
先ほどのアドラー心理学では「すべての悩みの根源は対人関係」とある裏返しで、「すべての幸運の根源は対人関係」であるとの解釈もできます。
対人関係の頻度を増やし、そのなかで徳を積むような行動が、幸運へつながるのでしょう。
また、ライフネット生命の出口会長のことばで、「人の学び」は
1「本を読む」
2「旅をする」
3「人と会う」
の3つでしか得ることはできないと言います。
その出口会長の3つの教えのうち、金銭的にも時間的にも一番手っ取り早いのが「読書」ですね。
まずは「読書」をして対人関係につながる自分の資質を高め、「旅行」までいかなくても外に出て、「人と会う」こと。
運がない(と思い込んでいる)人は、この3段階のサイクルを回すよう努力することが「不幸でない幸福な心」に気づくことに繋がります。
—–【第四章:運がない人なんていない おわり】—–
第五章:情報の出し手側に立つ に続く
目次
はじめに
第一章:創業社長を尊敬する
第二章:自分の立ち位置を確認する
第三章:社長は作業はしない
第四章:運がない人なんていない
第五章:情報の出し手側に立つ
第六章:2代目社長を楽しむ
おわりに
Teruyuki Kobayashi
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