64(ロクヨン)読みました。
継続王に、おれはなる!0217
し、しまったー!なんで僕はこの「64」の記事を6月6日に書いてるんだろう・・・
あと2日早く読んでいれば、「6月4日の記事なので、『64』の話題をひとつ・・・」なんて書き出しも出来たのに!(その書き出しもどうかなあ)
でも実際は1ヶ月ほどかけて読み終えたので、そんな余裕はありませんでした(泣)
さて、「臨場」や「半落ち」で有名な推理作家の重鎮、横山 秀夫氏の、D県警シリーズ 第4弾「64(ロクヨン)」を読み終えました。
それもKindle版です!
今回はKindleで読んだメリット、デメリットの話題が中心です。
「64」はこんな本です。
まず特筆すべきはその本の分厚さ!書店で見かけた厚みは3センチほどはあったでしょうか?ちょっとした小学生が使う漢和辞典くらいの印象があります。
でもKindleならスッキリ。
「本を読み終えるまで:3時間54分」!!
「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2013年本屋大賞」の第2位!の作品ということでポチりました。(ちなみに1位は百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」です。)
「64」とは、1989年1月1日から7日まで、たった7日間しかなかった「昭和64年」に起きた誘拐殺人事件を指す警察内での通り名のことです。
D県警の広報が記者クラブと加害者の匿名問題で対立する中、警察庁長官による、時効の迫った重要未解決事件「64(ロクヨン)」視察が1週間後に決定した。たった7日間しかない昭和64年に起きたD県警史上最悪の「翔子ちゃん誘拐殺人事件」。長官慰問を拒む遺族。当時の捜査員など64関係者に敷かれたかん口令。刑事部と警務部の鉄のカーテン。謎のメモ。長官視察の日に一体何が起きるのか? D県警に訪れた史上最大の試練! 組織対個人を緻密に描く横山節は健在。怒涛の、衝撃の、驚愕の長編ミステリーをお楽しみに!(SY)【文藝春秋・担当編集者から一言より引用】
Kindleで読むことのメリット
小説なので、内容の紹介はこのくらいにいたしまして、今回の記事ではKindle版で読んだことについて少し書きたいと思います。
まず価格のメリットがありました。
Kindle版 1600円
単行本 1995円
(AmazonにてH25/6/6現在)
その差約400円、たかが400円、されど400円。
もう少しでワンピース70巻が買えます。
そしてなによりカサバラない。
重量213g厚み9.1㍉(Kindleの重さ、厚みね。)
Kindleで読むことのデメリット
メリットとしましては見ればわかるとおりではございます。
しかし今考えると、その最適さをしのぐデメリットになるような気もします。
それは、「あの登場人物、どんな時に出てきたっけな?」を確認したい時です。
Kindleではどうしても実際の本のような「パラパラっとめくり、前に戻って確認する作業」がしづらい。
iPad miniのKindleアプリなら指でス~っと戻れそうですが、やはりKindle paperwhiteでは遅いんです。快適とは言えません。
このおじさんだれだっけ?どんな人間関係だったけ?をほったらかしにしたまま読み進めていったため、中盤までは苦痛でした。
しかし結果的には、後半以降の展開のスピード感や、たくさんの伏線の回収で、あるひとつ引っかかった点を除いて(内容的な部分)、楽しく読み進めることができたんですけど。
個人的にはもう少しコンパクトにまとめてほしかったのですが、本来ミステリー小説が好きな人にとってはその中盤あたりまでの人間模様が醍醐味なのかもしれません。
やはり思うに、このような骨太な小説を楽しむには差額の400円をケチらず、やはり実際の本を購入したほうが良いです。
Teruyuki Kobayashi
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