ライブドア株主被害弁護団「粉飾の『ヒーロー』、堀江貴文」読書メモ
継続王に、おれはなる!0465
昨日の堀江貴文氏の「ゼロ」につづいて、それに対する被害者側の視点が書かれている「ライブドア株主被害弁護団 」による一冊の読書メモ。
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・ライブドア事件を産んだ背景に、「日本版金融ビッグバン」という国策があったことは押さえておきたい。
・当時、堀江は「楽天は3年連続の赤字」と黒字経営のライブドアの優位性を訴えていた。しかし、その裏でライブドアは赤字を黒字に粉飾することに腐心していたのである。
・マスコミ、細木、ライブドアは、お互いを利用しあって、今回の株で大損する被害者を作ったのです。
・ライブドア事件は、上場企業が虚偽の経営情報を公表し、それを信用して株を買った消費者が大きな損害を被った事件です。
・ライブドア株主被害訴訟の被告となったのは、以下の3法人と23個人の合計26名である。
・株式取引するうえで、ある程度のリスクを伴い、「自己責任」を問われることは覚悟しています。しかし(中略)粉飾決済をしたことで「自己責任」と言われたら、何を信じて取引をすればいいかわかりません。
・ライブドア事件が「国策捜査」だったとする理由に、ほかの粉飾決算事件と比較して、堀江ら経営陣に対する刑事責任の追求が厳しすぎるというものがある。
・刑務所に入る、あるいは多少の罰金を払うだけでは、何百億という利益はライブドアや堀江氏の懐に残ったままです。
ぼくは株をしないですし、その被害者の立場に立って想像することしかできません。
しかし、いろんな人や企業が複雑に絡み合っており、一概に誰々が一番悪い!とか言えない状況のなか、しかも被害者も何千人と多岐に渡っています。
平等な落とし所もつけづらい難しい差配、弁護団の努力や執念を感じ取ることができました。
ぼくが思ったことは一点だけ、片方だけの視点で見ることは危うさがある、ということです。
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