赤井誠「リーダーにカリスマ性はいらない」読書メモ
継続王に、おれはなる!0473
書店で思わず手に取って購入してしまった、「自分はリーダーに向いてないかも・・・」と悩んでいるすべてのリーダーに向けてヒントを与えてくれる本です。
日本ヒューレット・パッカードで新卒から10年間、
開発エンジニアとしてのキャリアを歩んできた赤井氏。
もともと「オレについて来い! 」というタイプでも
「カリスマ性あふれるリーダー」というパーソナリティでもない。それにもかかわらず、ある日突然、Linux事業の全社プロジェクトで
リーダーに抜擢されてしまった。
はっきり言って「オレについてこいタイプ」ではない、このぼくには興味がありました。
「小さくて面倒な仕事」こそが、リーダーの仕事
・リーダーはデスクで待つな、オフィスを歩け。(中略)営業メンバーのいるフロアに足を運び、そこを歩きまわって話を聞いていたからこそ「営業部が何を売ればいいかすらわかっていない」という実に初歩的ながらも本質的な課題を発見することができたのだ。
・本当は、誰も「問題の原因」など知らない(中略)問題の原因を知らないのなら(リーダーが)原因を作ってしまえ!(中略)つくったストーリーが間違っていてもいい!!
・「小さくて面倒な仕事」こそが、リーダーの仕事
・「他人が考えた結果」をとことん利用し、そのうえで自分の成果を上げていく
・数字を把握しないリーダーは失格
・リーダーに求められるのは、誰も思いつかないようなエッジの効いた着想ではない
・「かっこいいところから人に任せる。面倒なところや、まだ立ち上がっていないところはぼくが(リーダーが)対応する」
・(協業先のリーダー同士)お互いの問題を解決するというスタンス
・リーダーが孤独になるのはリーダー同士がきちんとつながれていないから
・キャリアに大きな、そして、望ましい影響を及ぼすのは「偶然の出来事」である(計画された偶発性理論)この偶然の出来事をチャンスに変えるためには、好奇心を持って努力を続け、頭の柔軟性を保ちつつ、新しい機会を自分のものにしていくことが必要
本質的な問題に真正面からぶつかるのがヒーローのような「オレについてこいタイプ」のリーダーです。
しかし、そうではない一般的なリーダーが頑張ることとしては「小さな問題」を短時間で次々解決し、その量をもって信頼を積み重ねていくことなのでしょう。
「目の前のことからコツコツタイプ」がのちに大きな成果を上げるといえそうです。
合わせて読みたい
リーダー論の関連本です。
「いらない」シリーズ(笑)
Teruyuki Kobayashi
最新記事 by Teruyuki Kobayashi (全て見る)
- 長田(おさだ)工業所 2018年のメディア出演・掲載・講演等メモ - 2018年12月18日
- 2017年のメディア出演・掲載・講演メモ - 2017年12月21日
- 2017年5月・6月・7月のメディア出演・掲載メモ - 2017年7月15日