「全国安全週間」を7月に実施。安物買いは命失いにつながるか。
継続王に、おれはなる!0576
どうしようもない低価格の工事では、作業員の命に直結する安全対策についてのコストが削られていませんか?
6月から準備期間が始まる「全国安全週間」では、国から消費者へ「安全対策費」というコストの存在があり、作業員の命を守っていることを発信していっていただきたいものです。
全国安全週間とは
平成26年度「全国安全週間」を7月に実施すると厚生労働省が発表しています。
〈平成26年度「全国安全週間」スローガン〉
みんなでつなぎ 高まる意識 達成しようゼロ災害産業界での労働災害を防止するための自主的な活動を推進するとともに、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。7月1日(火)から7日(月)までを安全週間、6月1日(日)から30日(月)までを準備期間として、各職場で巡視やスローガンの掲示、労働安全に関する講習会や見学会の開催など、さまざまな取組を行っていきます。
「全国安全週間」・・・第一次、第二次産業に携わっている方なら聞いたことがあるかと思いますが、今年は7月1日から始まります。
本日6/1から一ヶ月が準備期間です!
この全国安全週間をいつもの日常のように過ごすか、これをキッカケに工場内や作業内容を見直すか。
キッカケって大事です。安全に対する「あれやっとかないとなー」の背中を押します。
怪我をしたり命を落とすのは作業員です。
経営者自身から安全への意識を考え直します。
と、ここまでは自社のこととして・・・
生命が一番大事
この全国安全週間は年に1回のことですが、それ以前に厚生労働省が安全に対する五カ年計画として「第12次労働災害防止計画」というものを設定しています。
そのなかには労働災害を減少させるために国が重点的に取り組む事項が示されているんです。
つまり、「国」としてこの計画が目指す社会は
「働くことで生命が脅かされたり、健康が損なわれるようなことは、本来あってはならない」
であり、実際の施工者だけでなく、その発注者、消費者など全ての関係者がこの意識をもつことが必要としています。
例えば十分に命を守るための安全対策をするには、少なからず一定のコストがかかります。
しかし過度の競争や、低価格奨励による安全対策費の減はそのまま命を無くす確率を高めます。
かといって値段が高いと仕事に結びつかない・・・
お客様にとっては、より安くて高品質なものを提供してくれれば、施工側になにがあっても関係ないのが厳しい現実でしょうが、果たしてそれでモラルとしていいのでしょうか?
全国安全週間では、作業環境の見直しといったミクロなことだけでなく、社会全体で「生命が一番大事」ということを考えなおす機会になればいいなあと思います。
Teruyuki Kobayashi
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